スラムの片隅から世界を、、【YUMEKAKE/JOHN's diary】

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

【靴下の穴から考えるSDGs】~貧困はエコや環境保護とかSDGsへの実践的な道しるべになったりする、、かも?😅 (意識が高いという概念は、エシカルだとかサステナブルだとかの庶民には伝わらない言葉を駆使して便利でオシャレな生活を維持するために用いられるものでなく、いかに原始的である意味不便で素朴な「消費しない」生活を受け入れられるか、ということだと思う。と、えらそーなことを、穴ぼこだらけの靴下に別れを告げつつ、ふと思ってみた雪の日2023/2/10、、)

さすがにもう限界だろう。

というわけで、これはもうご臨終😅🙏

NGOでフィリピンを中心に国際協力活動をしているが、ふだんは日本で生活や支援活動のために仕事(NGOではない)をしてる。で、大事にしぶとく履き続けた靴下。


でも、そろそろ、

とりあえず靴下としての役目は終わりにしよう。


次のステージへ。

というわけで、洗ったら布巾としての人生を歩む。

もったいない星人(良い言い方をすれば節約家、ザクっというとケチ)の自分の服はこんな人生の道程を刻む。

①人と会う際に着られる。

まあ、そりゃあ買ったらとりあえず。
破けても直して着るが、もちろん限界もある。

よくダメージジーンズとかってわざと破いたりするが、残念ながら自然に破けるのって、ファッション的には、うまくハマらない😶

②近所や家の中。

破けたり汚れが落ちなくなったりしたら、まずは縫ったり貼ったりで直して着る。

写真の靴下も、つま先を縫ったり、かかとに布を縫い合わせたりして履いてたが、そうすると次は他のとこに負担がかかり、別の場所がまた破けてく😅

③布巾として。

いわゆる「ボロ」として活用される。

しかし、ここからがまた貧乏性の困ったところで、何かを拭いたりして汚れたボロキレを、そしたらもう棄てればいいのに、また洗って使ってしまう😅

だから実際、ボロキレとしての人生はだいぶ長い。

あ、あと、もちろん、他の服を直す時の材料にもなる。

例えば、パンツって、ウエストのゴムがしっかりしてて、他の場所が破ける方が早いので、ゴムだけとっておく。そして、ジャージのズボンのウエストが伸び伸びになったら、そのゴムを縫い合わせて使う。

とか😅

ところで、こうゆーリユースって、自分の場合は、環境どうこうを意識してるわけじゃなくて、単にお金がないから。

「もったいない」の実践は、SDGsじゃなくて、POORだから。

同じ理由で、やはり、NGOで支援してるフィリピンのスラムの人々も、物を直して使う。破けたり、染みだらけの服も着続ける。(ちなみに靴下は履かない。自分も現地では履いてない😅)

そして、ボロボロになったTシャツはもちろん拭き掃除のために使われる。

環境への意識が高いわけではない。

そうだったら、あいかわらずゴミをその辺にポイポイ投げ捨てる文化なわけがない。

ただ単にお金がないから、工夫してリユースする。

そう、ある意味、貧困は最も実践的なSDGsに繋がる。

例えば衣服に穴が空く。お金があれば新しいのを買うかもしれないが、庶民はとりあえず縫って直るのなら、と考えたりする。これって結果的に、SDGsがどうだのって難しい話にしなくても、とても現実的なエコの実践だと思う。そして多くの庶民はSDGsなんて言葉面の意味もよく知らないし、実践してるのなら知る必要もない。

日本で流行のSDGsって、本来、貧困とは相反する概念のはずなんだよね。もちろんそうなんだけど、なんか現実生活の上ではいろいろ矛盾もあるんだろう。

こんなふうにNGOで支援してるフィリピンのスラムでは、人々は、お金がなくて仕方なくかもだけど、当たり前ののように衣食住をリユースする。決して意識は高くない。でも実践してる。これってどう考えるべきなのか。

こんなことがあった。

飛行機かホテルかなんかのアメニティの使い捨てのスリッパを、現地での部屋履き用にスタッフが持って行った。

部屋履きというか、いつも使う安宿のトイレやシャワーや洗面所が共同で、部屋の外だったので、そういう際の移動用に。

で、薄いフェルトでできてるような、使い捨てのスリッパなので、すぐに破けちゃうんだけど、とりあえず滞在してた2週間は手洗いして履き続けた。それだけでもがんばったと思う。

帰りは予定通り、そのままゴミ箱へ。

そして。

次にまた現地へ行って、そのスタッフがスポンサーになって学校へ通ってる子の家を訪ねていったら、

なんと、そのボロボロのスリッパを、洗ってまたずっと使ってた。家の中でスリッパなんていうことはしてないので、ふつうに外用に😅

自分の子どものスポンサーをしてくれてる人のだから、というリスペクトや愛情もあったのかもしれないが、うちらが帰った後、宿の点検や片づけをしながら、「あれ?これ、まだ使えるじゃん?」とゴミ箱から拾って、使い続けてるのだろう。

そうそう、フィリピンの庶民のあいだで、ふつうに使われてるリユース製品がある。ボロ布を集めて、切って、重ねて、縫い合わせて作った布巾だ。

モールとかには置いてないが、ローカルな市場にはふつうに売ってるし、家庭でも使ってる。

もちろんめっちゃ安い。

NGOでもスラムのママの自立支援のため、施設でこれを作って、市場で売ったりしてる。

写真のやつは、自分が家に持って帰って、そのまま使って、何度か洗ったりもしてるの、すっかり色あせてるけど、デザインはボロ布の在庫と縫子のセンス次第。

伝統的な生活の知恵で工夫された作り方(布の切り方とか重ね具合とか)で厚みもあって、付近としてテーブルを拭いたりするだけでなく、例えば食器洗いとかにも使う。

リユースといえば、貧富の差の激しいフィリピンでは、お金持ちや観光客の楽しみショッピングモールやレストランと、貧民街のスラムがけっこう隣接して存在してたりする。

その残飯を仕入れてきて、そして、鍋でごった煮にして、スラムでそれをまた売る。

なんだかわけのわからない料理だし、嫌な臭いがすることもあるけど、案外ダシがきいてて美味しかったりもする。

何が入ってるかわからないので怖いけど😅

食品ロス?はぁ?って感じだ。

と、なんでいきなりこんな話をしだしたかとゆーと、

この靴下の惨状を実感して、さすがにもう直してもダメだろう、あきらめよう、と寂しくなったからなのであった😅

今日は関東でも雪。

人目を気にしなければツギハギだらけの服も別にかまわない。

でも、穴の空いた靴下は、部屋の中でも寒い。。

hopehalohalooasis.wixsite.com

yumekake.com

yumekake.com

yumekake.com

youtu.be

** ** ** **
🍀国際協力NGOのブログです。表示されるスポンサー広告のページを開いて頂くだけで、NGOへの募金として、フィリピンのスラムの子どもたちへの支援になります。ご協力お願い致します🙂
🍀JOHNです。よろしくお願い致します。 海外のことや日本のこと、世界の現実、経済や政治、ポエムまで、いろいろ書いてます😅 もしよろしかったら、読者登録、シェアお願い致します🙂
自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。
このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。
今後ともよろしくお願い致します。

🍀NGOの活動にご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。
【国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」】
” ただ与えるのではなく、共にわかちあう支援を ” 

hopehalohalooasis.wixsite.com