YUMEKAKE/JOHN's diary

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

「現地の方とのミーティング」 ~貧困、医療、教育、就労、環境等の問題について、現地の日系企業で働くフィリピンの方とZoomミーティングをしました。(後編)

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前回の続きです。

子どもの教育環境の話から、リモート授業以前の問題として、貧困層には学校へ行ってない子どもが多く、就学率の話になりました。
その時はすぐに思い出せなかったのですが、政府の統計では、「学校に通ったことがない、もしくは、義務教育を途中でドロップアウトした」子ども(24歳までの)は、全体の3/1程度。しかし、これはあくまでも「統計」であり、はっきりいって、現実的には当てにならない。なぜかというと、フィリピンには戸籍のない子ども(大人も)がたくさんいて、なのに「統計」って?な、感じだから。というか、戸籍もないのにふつうに公立の小学校とかに通ってます。どういうシステム?って思っちゃいます😅

では、学校に行ってない子どもは、その先、どういうふうにお金を稼ぐのか、という話題になりました。
子どもの頃は、「露店の手伝い」「家業の手伝い」「路上で水とかを売ってる(日本では想像し辛いとは思いますが、車が渋滞にはまったりとかしてると、水やスナックとかを売りに来ます。)」「トライシカット(チャリンコタクシー)」などなどです。
児童労働?
まあそうなのですが、ここではそこに深く突っ込みません。
もしよかったら、以前の投稿を見てみて下さい。

yumekake.comちなみに、今日のこの記事のトップの写真は、山のスラムの子どもが、山で採れた薪を、町に売りに行くとこです。
これも、まあ、児童労働ですよね、、、

話を戻しますが、そうやって学校に通わなかった子どもが、将来どんな仕事に就くかというと、女性なら「洗濯屋さん(なんて呼ぶのかよくわかりませんが、フィリピンの家庭はそれなりに裕福でも洗濯機を使わず、手洗いが主流で、時に、お金を払って、洗濯をしてもらうことがあります。とりあえず現地でもそのまま” ランドリーウーマン "と呼んでます。)」「ヤヤ(家政婦兼子守り)」「露店」「家業」などでしょうか。
男性だと、土木作業員とか工場勤務とかですが、定職として働けることは少なく、多くは日雇いや期間労働者です。例えば、スラムの家のパパで、職業が「エンジニア」だと言われることがたまにあるのですが、よく聞くと、近所でバイクとかが壊れた時に呼ばれて直しに行く、みたいな感じです。あとは、トライシカットやトライシクル(バイクタクシー)の運転手とかでしょうか(あ。女性もいます。)。

で、そんな感じですので、昼間っから半裸(危ない人なのではなく、暑いから😅)でフラフラしてる大人の男が、そこらにいっぱいいます。
ただ、働かない男がただフラフラしてるのかいうと、そういうわけではなく、料理とか洗濯とか、家事はずいぶんマメにやります。

では、そんなふうに仕事がなければ、やはり貧困になります。
ミーティングの話の流れでは、「どうして貧困になってしまうのか」から、仕事がない、という話になったのですが、
フィリピンは(これはある意味、良いこと、でもあるのですが)、人口に対して若年層の割合が高いです。若者の国です。
ようするに日本の逆です。日本は、年齢層の人口分布図が逆ピラミッドですが、フィリピンは正ピラミッド型なのです。
これは、良い意味では、将来性があることを意味しています。
しかし、現状、働き手はいっぱいいるのに、仕事の数はそれに追い付いていません。
例えばスーパーの店員とかでも、どうしてこんなにいっぱい?と思うことがよくあります。(けっこう暇そうな時も多く、電気屋の店員は商品でカラオケしてたり、レジでは鼻歌とか歌いながら、マイペースでやってます。服屋で選んでると、広げて見て戻すと、その場で畳み直されたり😅)
少しの利益をみんなでシェアする、、という庶民の共存システムが自然とできているのは、自分的には素敵だと思うのですが、そのような状態のため、仕事の絶対数に対し、人手が余っているのです。
特に学歴の無い人たちにとっては。(それは日本でも同じですよね。学歴で職業選択の幅が狭くなるということ。)
前回触れた、リモート授業における教育格差じゃないですが、結局、貧困層には教育を受ける機会への可能性も小さくなり、就職へのチャンスも少なく、貧困から抜け出せず、結果、貧困層の子どもは貧困層のまま育ってしまう、という悪循環を生みだします。
また、残念ながら、多くの富は一部の富裕層に集中し、ほんの少しのお金を、貧困層で分け合わなわけれなならないのです。富裕層に対し、貧困層の方が圧倒的に数が多いにもかかわらず、です。
日本にも貧困層はいます。しかし、フィリピン等の途上国と違うのは、まず、貧困のレベルが違うということと、あと、一般的な社会生活を送れてる(いわゆる中流)以上の層が多く、今日食べる物もないといった貧困層は少数派だということです。だから福祉システムが成り立つのです。

ところで、、じゃあ、ひとつの可能性として、田舎で農業とかやってはどうか?と思ったりもします。
例えばフィリピンは、食糧自給率が決して低い国ではないのですが、主食の米については、その莫大な消費量(めっちゃ食べます!)に生産が追い付かず、米の輸入量が世界一なのです。
だから、仕事無いなら、お米作ろうよ、と。
実際、政府をそれを奨励しています。
特に今、都市部はコロナも蔓延していますし、ロックダウンで仕事もないので、田舎に帰って、都市を出て行ったら、補助金あげるよ、なんてこともしています。

実際、マニラやダバオ、セブ等の大都市では、この機会に(?)、田舎に帰っていく人が多くいます。

しかし、ここでまた問題なのは、その人たちは、もともと、田舎での貧しい暮らしのため、都市にお金を稼ぎに来た人たちなのです。
田舎で食べられなくて働きに来たのに、帰ってもまた同じじゃん?って思ってしまいます。
とりあえずお金あげて、人口過剰の都市部からいなくなってほしいだけ、という政府の意図のような気がします。
その先は知らん、と。(あ。農業支援もあるようですが。一時的にお金をあげても、日本のようにずっと保護していくかどうかは疑問です。)

じゃあ、田舎では食えないのか?
という話ですが、とりあえず、ここでいう田舎とは、中途半端な地方都市ではなく、農村や漁村等のことだとします。

いや、食べ物がないわけではありません。

ですが、まず単純に、漁師だからってひたすら魚とかばっか食べてるわけではありません。
それに学校へ行くのも、服を買うのにもお金が入ります。TVとか電燈だって欲しいし、そしたら電気代もかかります。
だから獲った魚を売ります。
それでも足りなければ、今度は、自分たちが食べる物がなくなってしまいます。
昔の日本の寒村でも、米農家なのに、年貢が厳しくて自分たちが食べるお米がないとかあったように(まあそれとはまた違いますが)。
あと、そうですねえ、、バナナ農家がひたすらバナナばっかり食べてるわけにはいかない、と。ま、そうゆーことです。

NGOの支援地域に山岳地帯のスラムがあります。
みんな貧乏です。
ただ、さっきの論からいくと、食べる物がないわけではありません。
そこら中に果物ならいっぱいあります。
だったら飢えないのでは?という考え方もありますが、やっぱりそういうわけにはいきません。
確かに山の恵みはたくさんあります。お腹は満たすこともできます。でも、ほとんどみんな、栄養失調の状態です。
極端に言えば、毎日、100%ジュースだけ飲んでお腹いっぱいにして、生きていけますか?ということです。
先ほど書いたように、生活には、その他いろいろお金がかかります。
そのために、トップの写真のように、薪や果物を町に売って、少しのお金を稼いでくるのです。

ただ、確かに、雰囲気的には、都市のスラムに比べると、山のスラムはのんびりしているというか、貧困ではあっても、自給自足のスローライフという面がないとは言いません。
だからといって、学校にも行けない、医者にも行けない、薬も買えない、電気も引いてない、お腹に量だけ満たして栄養バランスなんかどうでもいい、ということとは、まったくの別問題です。
未開の部族みたいな(病気は薬草と呪術で治すとか)状態なら、まだわかりますが、そういうわけではないので、やはり生きていくためにはお金が必要で、そのために町に働きに行かなければなりません。

実際、大都市には、そこで生まれ育った家族よりも、田舎から出てきて住み着いた人の方が多いのです。
ただ、田舎から都市に仕事を求めてきたものの、それがうまくいかず、スラムの住民になったり、また、ホームレスになってしまったりもします。
それが現実です。

と、いうような話を、現地の方も交え、Zoomミーティングで、雑談混じりで、いろいろ語り合いました。
短い時間でしたが、とても有意義で楽しかったです。
またこういう機会があるといいな、って思います。

良い機会を作って頂いて、本当にありがとうございました😊

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JOHNです。よろしくお願いします。
海外のことや日本のこと、世界の現実、経済や政治、ポエムまで、いろいろ書いてます😅
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自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。

今後ともよろしくお願い致します。

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