スラムの片隅から世界を、、【YUMEKAKE/JOHN's diary】

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

【家族と親戚みんなで過ごすフィリピンの年越しの様子とそれぞれのご馳走】~貧困に苦しむ厳しい現実の中、それでも家族で笑顔で迎える新年。本当の幸せってなんだろうって改めて考える、、、   (#happynewyear2023 #本当に大切なこと #カラオケとブブセラと爆竹で大騒ぎの年越し #丸いものはお金と運を呼び込む #12種類のフルーツを揃える縁起担ぎ #スラムの現実とハッピーニューイヤー #フィリピンセブ)

NGOの支援地域フィリピンのスラムより。

NEW YEARの様子の写真を送ってくれました。
これが用意できた新年のご馳走。市場で安いフルーツを買ってきました。
電気は通ってないので、携帯のフラッシュで。
いっぱいのパーティーフードはないけど、家族がそろってこうして無事に新年を迎え、笑い合える。それでじゅうぶん幸せ😊

というわけで、NGOの現地事務所のあるフィリピンの新年を紹介、というか、支援地域の人たちやスタッフや現地ボランティアや友人から送られてきたいくつかの写真の一部を載せながら、雰囲気だけでも伝わったら。

クリスマスから新年にかけて、家族や親せきが集まり、一緒に祝う。「新年はどうだった?」と聞くと、ほとんどみんな「家族やいとこやみんなで楽しく過ごしたよ!」と言います。カウントダウンとともに、遠くの街の空には花火が上がります。自分の知り合いの多くが暮らす貧困地域の、このスラムからもきれいに見えます。

出来る限りの、というか時には借金をして、家族、親戚一同で新年を祝う。過ぎ去る年、その一年をみんなで無事に過ごすことができ、そして迎える新しい年を、健康に過ごせるように。少しでも希望と、幸せな夢が見られるように。

そして、今できるせいいっぱいの、いや、それ以上のご馳走を食卓に並べ、新年を迎えます。もしかしたらそれは、見る人によっては、質素でささやかなものかもしれないけど。暗いのは雰囲気を出してるんじゃなくて、この家にも電気が通ってないから。でもって実はこれは屋外。外にテーブルを置いて、家の壁に幕(シーツ)を張って、、、まあ家の中は真っ暗だし暑いし😅そして、みんなが集う。一緒に楽しく時を過ごす。夜の静寂に笑い声がこだまする、、、なんてオシャレな言い方をしてみましたが、実はそんなロマンチックなものではありません。写真だと平和で静かに見えますが、辺りはめっちゃ騒がしい。カラオケとブブセラと爆竹で、落ち着いて会話なんてできやしない🤣このうちは、飼っていた鶏が今日、、、😳

こんな感じが、ここらの集落では、高いレベルの一般的な感じかも。丸いものが多く見えるのは、たまたまじゃなくて、フィリピンでは、丸いものはお金と運を呼び込むとされてるため。12種類(一説には13種類)のフルーツを揃える縁起担ぎとかもありますが、もちろんスラムの生活はフルーツに対してそこまでこだわれるほど甘くない😶貧困地域で活動してるっていっても、もちろん自分にも、そこそこのお金持ちの知り合いもいます😅下の写真の家族は、末の男の子が知的障害で、受け入れてくれる幼稚園や保育所がなく、NGOの子どもの施設で昼間、世話をしています。

そういう子どもが何人かいます。
そのような障害児者に対するケア(バリアフリーの概念とかも)は、先進国に比べてこの国はまだまだ遅れていると言わざるを得ません。


そうそう、政府のケアが行き届いていないといえば、前に、親の仕事の都合でインドから来た子がいました。それぞれ違う宗教(ヒンズー教キリスト教)で慣習も違うし、フィリピン語もまったく話せないし(年齢的に英語もまだ話せない)で、やはり受け入れてくれるよう幼稚園や学校がなく、そこそこ家が近かった、うちの施設にやってきました。世話をするのにスタッフもみんな大変でした😅まあもちろんいちばん大変なのはその子自身だったろうけど、、こんなふうに家族親戚で、この年末年始のために、わざわざおそろいのユニフォームを作ったりもします。

この家族のユニフォームは、女性陣のやつがあまりに攻めすぎてて😅、男子はちょいおとなしく、でもなんかオシャレ?もちろんシャネルのロゴは無断使用🤣🤣

とにかく異常に賑やか。年越し騒ぎに備えて、夕方に一度寝てパワーを貯めてたりもします。中には外にカラオケセットを設置して、歌い踊り騒ぐ。深夜過ぎまでどこに行っても大音響で音楽を流してます。自分はあんまし気にならないけど、在住日本人の中にはううんざりしてる人もいたりもします😅子どもがご馳走を紹介してくれました😊💖

なにはともあれ、大人数で大騒ぎの夜が更けることなく続くのである、、、ところで、この家族にはおかまちゃんが二人います。少年たちの今後はまだわからない😅

でも、、そこまで貧乏っぽくないじゃん?って思うかもしれません。しかし、、彼らは、このクリスマスから年越しに、すべて(いやそれ以上)をつぎ込むのです。借金もします。年が明けたら、食費も電気代も払えず、子どもの文房具も買えなくなってる事態に襲われたりします。
そうそう、年越しはめっちゃ盛り上がるんだけど、それが過ぎたら、またいつものようにダラ~と過ごします。仕事も休みだし。

日本のようにお正月の三が日って感じではなく、例えば2日にNew Yearメッセージを送ると、返信は、Happy Belated New Year って返ってきたりします。遅れてあけましておめでとうって。

家族そろって笑顔で迎える新年って言っても、もちろん、何も考えずにみんな幸せってわけではありません。
たくさんの困難を抱えたまま、新しい年が訪れます。
サンタクロースがお金のギフトをくれたわけでもありません。

クリスマスからの無理してのパーティー続きで、年が明けて、まったくお金がなく(というか借金もかさみ)、今日の食糧も買えない現実にわらわらし、金策に走りまわる光景がそこら中にあります。

それでも、こうして、ある意味、後先考えずに楽しめる国民性が、もしかしたら、厳しい現実に負けない要因にもなっているのかもしれません。

もちろん現実的には何の解決にもなっていませんが😳
そして、初めからこうなることがわかってる結果としての窮状を訴えられても、こっちは「はぁ?😑」って思うだけですが。


ただそういう悪循環まみれの現実と、個々人が感じる幸せってやつとは、状況や気持ちのあり方によっては、また違う話なのだろう、と思います。

フィリピンの年越し。
それぞれのお正月。
いくつかの写真と、家族の笑顔と共に、少しでも雰囲気が伝わったら嬉しいです。

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自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。
このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。
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