NGOの支援地域フィリピンのスラムより。
NEW YEARの様子の写真を送ってくれました。
これが用意できた新年のご馳走。市場で安いフルーツを買ってきました。
電気は通ってないので、携帯のフラッシュで。
いっぱいのパーティーフードはないけど、家族がそろってこうして無事に新年を迎え、笑い合える。それでじゅうぶん幸せ😊
というわけで、NGOの現地事務所のあるフィリピンの新年を紹介、というか、支援地域の人たちやスタッフや現地ボランティアや友人から送られてきたいくつかの写真の一部を載せながら、雰囲気だけでも伝わったら。
クリスマスから新年にかけて、家族や親せきが集まり、一緒に祝う。「新年はどうだった?」と聞くと、ほとんどみんな「家族やいとこやみんなで楽しく過ごしたよ!」と言います。カウントダウンとともに、遠くの街の空には花火が上がります。自分の知り合いの多くが暮らす貧困地域の、このスラムからもきれいに見えます。
出来る限りの、というか時には借金をして、家族、親戚一同で新年を祝う。過ぎ去る年、その一年をみんなで無事に過ごすことができ、そして迎える新しい年を、健康に過ごせるように。少しでも希望と、幸せな夢が見られるように。
そして、今できるせいいっぱいの、いや、それ以上のご馳走を食卓に並べ、新年を迎えます。もしかしたらそれは、見る人によっては、質素でささやかなものかもしれないけど。
暗いのは雰囲気を出してるんじゃなくて、この家にも電気が通ってないから。でもって実はこれは屋外。外にテーブルを置いて、家の壁に幕(シーツ)を張って、、、まあ家の中は真っ暗だし暑いし😅
そして、みんなが集う。一緒に楽しく時を過ごす。夜の静寂に笑い声がこだまする、、、なんてオシャレな言い方をしてみましたが、実はそんなロマンチックなものではありません。写真だと平和で静かに見えますが、辺りはめっちゃ騒がしい。カラオケとブブセラと爆竹で、落ち着いて会話なんてできやしない🤣
このうちは、飼っていた鶏が今日、、、😳
こんな感じが、ここらの集落では、高いレベルの一般的な感じかも。丸いものが多く見えるのは、たまたまじゃなくて、フィリピンでは、丸いものはお金と運を呼び込むとされてるため。12種類(一説には13種類)のフルーツを揃える縁起担ぎとかもありますが、もちろんスラムの生活はフルーツに対してそこまでこだわれるほど甘くない😶
貧困地域で活動してるっていっても、もちろん自分にも、そこそこのお金持ちの知り合いもいます😅下の写真の家族は、末の男の子が知的障害で、受け入れてくれる幼稚園や保育所がなく、NGOの子どもの施設で昼間、世話をしています。
そういう子どもが何人かいます。
そのような障害児者に対するケア(バリアフリーの概念とかも)は、先進国に比べてこの国はまだまだ遅れていると言わざるを得ません。
そうそう、政府のケアが行き届いていないといえば、前に、親の仕事の都合でインドから来た子がいました。それぞれ違う宗教(ヒンズー教とキリスト教)で慣習も違うし、フィリピン語もまったく話せないし(年齢的に英語もまだ話せない)で、やはり受け入れてくれるよう幼稚園や学校がなく、そこそこ家が近かった、うちの施設にやってきました。世話をするのにスタッフもみんな大変でした😅まあもちろんいちばん大変なのはその子自身だったろうけど、、
こんなふうに家族親戚で、この年末年始のために、わざわざおそろいのユニフォームを作ったりもします。

