スラムの片隅から世界を、、【YUMEKAKE/JOHN's diary】

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

【新型コロナウィルスとアジアの感染状況について。そしてイースターとホーリーウィーク】 ~アジア、フィリピン、日本、そして中国、、、 (#新規感染者数 #累計感染者数 #フィリピンの感染拡大の原因 #発表された数字だけじゃ信じられない #フィリピン人の良いところ悪いところ)

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新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない。

広い目で見れば、ワクチン接種も進み、欧米を始めに、いくつかの国では、改めて具体的な出口戦略を模索してる。

しかし逆に、今まさにパンデミック(再)のピークを迎えている国がある。

そのうちのひとつがフィリピンだ。

NGOの現地事務所のあるフィリピンでは、ここ数日、新規感染者が一万人を超え、一時期収まりかけたように見えた感染状況がまた酷くなっている。

4/2は15310人、昨日4/3は12546人、、、

そして例によって政府は、マニラ首都圏等の感染状況が酷い地域のトータルロックダウンにより規制を厳しくし(ECQ:強化されたコミュニティ隔離措置)、また場当たり的な対策を講じている。

ちなみに日本はというと、緊急事態宣言やGoToストップの効果があったのか、1月初めの酷い時期(といっても7千人とか)に比べたら、だいぶ落ち着いて、昨日4/3の新規感染者は2758人。でも、緊急事態宣言解除後、残念ながら増加傾向にあり、感染防止対策の困難さが浮き彫りになっている。

感染症とかウィルスとか、そういう話になるとアフリカ(エボラとか)というイメージがあったと思うが、コロナに関しては、欧米に比べたらそれほどパンデミックは酷くはなかったりする。(あくまでも「比べれば」であって、現地ではもちろん大変なのだが。)だからなのか、日本の報道でも、あまりアフリカのパンデミックについてはニュースになっていない。ワクチン接種(ほとんど中国産だけど。というかアジアやアフリカの多くの国に中国からワクチンが無償提供されている。その後を見据えたワクチン外交と言えるだろう。)もそれなりに進んでる。ただ、感染状況といっても、これは単に数字上の話であって、アフリカ諸国は欧米に比べたら、その医療環境の脆弱さは否めず、医療崩壊や検査・治療体制等、大きな問題となっている。

医療環境の脆弱さといえば、それは多くの発展途上国にも当てはまり、今、再パンデミックがピークを迎えているフィリピンももちろん、医療崩壊が起きようとしている。いや、すでに起きている。主要病院においても、病床利用率がパンク状態であり、新規の入院を制限している。この医療体制の危機は、フィリピンにおいて、コロナ発病者の回復率の低さにも表れている。

例えば、新型コロナウィルス陽性と診断されても、病院はもういっぱいで、自宅隔離をせざるを得ず、結果、死者も増えていく、という悪循環だ。

そして、同時に、この状態は、コロナ感染者だけでなく、他の病気の治療や入院にも影響を及ぼしている。「コロナでいっぱいで他の重病患者が入院できないで死んでしまう」といったような

ところで、アジアの感染状況を見てみると、突出しているのがインドで、現時点で12392260人の累計感染者数。ただインドは人口も突出(世界2位)してる。次を見ていくと、目立つのがインドネシア(累計感染者数1527524人)なんだけど、インドネシアだって実は人口世界第4位の国。そしてフィリピン(同784043人)だ。人口比でいったら、その感染率は、インドほどじゃないけど、インドネシアを上回ってる。

ちなみに日本は累計感染者数484017人(「いつのまにこんなに!!?」じゃない?)。人口は今1.27億くらいで世界10位。フィリピンの人口は日本よりも2千万人くらい少なくて同13位。

(欧米では新規感染者数は減少傾向にあり、ワクチン接種も進んでいるものの、感染者数はやはりアメリカが断トツで、累計30671844人。人口は世界4位。人口比の感染者数比率も世界一高い。)

では、フィリピンではなぜ感染拡大が止まらないのか。

おそらくフィリピンに馴染みが深い人はもうわかってると思う。

その場しのぎの政府の対応と、生活環境と生活様式、また、その国民性だ。

政府は、ただダラダラと、パンデミックが発生した地域に機械的にトータルロックダウンを課し、収まったら緩めて、を無策に繰り返すだけ。

生活環境・様式は、コロナについては別に途上国の衛生状態がどうとかってことではなく、大家族と家屋の密集(特に貧困層)が大きな原因だろうし、あと、なんというかみんなで集まったり、ベタベタする(スキンシップ)のが好きというか、、

そして国民性といえば、、、まあひとことで言ってしまえば、その人柄や雰囲気が「ゆるい」ということ。(あ。これは「良い意味」でも。)

その「ゆるさ」が、居心地の良さにも繋がるのだが、今回はそれが悪い方に出てしまったような気がする。

先に事や問題をあまり深く考えずに楽観的でいつも笑顔、みたいな国民性が、コロナ予防に対しても、人々の意識や行動が「ゆるく」なってしまったのではないかと。

で、これは日本とかでもそうなのだが、一度感染状況が落ち着いた時期があって、その時に緩んだ意識は、もうなかなか元には戻らない。

「緊急事態宣言出したって人々の行動や意識があんまし変わってないから意味がないから、もうやめちゃおっか」な日本でもわかるように、いくら感染状況が悪化したり、政府が規制を厳しくしても、国民はもう、コロナに対する危機感ではなく、ただ政府の言いつけにおざなりに従ってるだけで、その意識には既にもう緊張感がない。逆に政府への不満が大きくなるだけ。

そして、規制強化を続けたくても、経済はもう限界だし、お金がもうない政府は補償もできず、結局中途半端に終わり、悪循環は続く。

あ。それはもうフィリピンだけの話じゃないけど。

ところでアジアの感染状況で何よりも気になる点がある。

コロナ発祥地ともされる中国の累計感染者数90273人。

ん?日本の五分の一にも満たない?(ちなみに人口は日本の11倍強の約14億3565万で世界第1位)

昨日の新規感染者21人、、、

( ,,`・ω・´)ンンン?

ふむ、、、

なんか、数字なんて信用できんな。

人口や検査数の違い、検査の正確さや病院や自治体の不正、いろいろ問題があるから、確かに一概には言えない。

でもってきっと、その国の方針によっても変わるんだな。

ふむふむ🙄

最後に、、

写真は昨日、フィリピン(セブ)の知り合いのもの。

コロナ前の楽しい思い出、じゃなくて、悪化するコロナ渦の最中の昨日だよ。

今日(4/4)はキリスト教圏ではイースター

そして週末はホーリーウィーク。

エスの復活祭。もちろん大切な宗教行事。

それはわかるけど、、、

もちろん今年はコロナで大掛かりなイベントはできないし(だからきっとこの程度で、例年のような大騒ぎや派手なパレードはしてないはず。)、あと、確かにセブは首都マニラ近辺ほど感染状況は酷くないけど、、、

でも、なんだかんだと世界最長のロックダウンを続け、そして今まさにパンデミックの再来がピークの国で、

これ?😳

マスクやフェイスシールドがあればいいって?

うーん、、、

人が集まってのこうゆーイベントは禁止されてるはずなんだけどなあ。でもミサももうやってるし、宗教行事はやっぱOKになっちゃってるのかなあ。


でもなー、こういう危機意識の薄さや行動様式の問題なんだよなあ、たぶん、、、この国の感染状況がいつまでも良くならない(むしろ酷くなってる)のは😓

で、もう一度言うと、こんなデリカシーの無さというか、ネガティブな状況をあまり気にせずにいつも笑顔で楽しんじゃう、、、それがフィリピン人の良い所でもあり、悪い所でもあるんよねえ😶

あ。自分は個人的にはフィリピン人のそういうとこが嫌いじゃないし、こういう人たちだからこそ悪状況を乗り越えられる強さがある、とも言えるんだけどね、、、

でも、、

”うん。大変だけど笑顔で乗り切ろう。”

で、いいのかな?

いいのかな??

そうかなー???😑😑😑

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