スラムの片隅から世界を、、【YUMEKAKE/JOHN's diary】

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

【そ、そういうことか】 ~コロナで休みだったフィリピン・セブの公立学校で、7ヵ月ぶりにやっと始まった ” 授業再開 ” の実態と、より拡がっていくであろう教育格差、、、 (#新型コロナウィルス #貧困による教育格差 #子どもの貧困)

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「modular class」

新型コロナウィルスによりずっと休校だった、フィリピンでやっと始まった、公立学校の授業。

それをそう呼んでいる。

で、なんだかよくわからなかったんで聞いてみたら、「プリントが配られるんだってさ」という子どもたちからの答え。

そっか。飛沫感染防止のために、教室で黙ってプリントをみんなでやるのかな。

つまんなさそーだけど、それもまた第一歩なんだろね。

でも、休み時間とか、ふつーにみんなでおしゃべりしたりすると思うんだけど、、、

意味あるのかな?😳

なんて思いつつも、とにかく学校が始まって、友だちに会えるんだから、楽しみなんじゃないか、と思って、、、

チャットの会話の中で、何人かの子に、

「学校始まるね!楽しみだね!」

なんて言ってみた。

しかし、いまいち反応が薄い。

というか、みんな、hmmm🙄って感じの答えだ。

久しぶりの学校!友だちに会える!みたいな高揚感がまったくない。

やっぱ7ヵ月ぶりだから実感わかないのかな?

休み過ぎて、もう勉強への意欲がなくなっちゃったのかな?

ステイホームでだらだらするのに慣れて、学校行くのだるいのかあ?

なんて、心配したり、思ったりしてた。

が、しかし。

とんでもない勘違いだった😱

確かに学校は始まった。

モジュラークラスという形ではあるが、「クラス(授業)」って名前がついてるくらいだから、いちおう学校の教室で勉強するんだと思ってた。

だが、違った。。。

学校で各自に一週間分の宿題が渡され、それを家でやっとく、というだけなんだって。

そりゃあ、「楽しみだね!」って言われても「はぁ?こいつ何言っちゃってくれるん?🙄」な反応になるわ😳

よく確かめもせずに、能天気なこと言ってごめんね😰

てゆーかこれって、

「授業再開」でも何でもないよね?😨

おまけに、その宿題だって、家族とかが学校に取りに行って、子どもに渡すだけ。

子ども自体は、まだ学校に行っちゃダメ。

ふむむむ🙄

で、

これのどこが「学校の授業再開」なんだ?😓

そりゃあ、子どもたちから「わくわく感」なんて伝わってくるわけがない。

というか、今までは何だったんだ?

こんなんこの休みの間にやることじゃね?😅


3月からのずっと休みで、7ヵ月ぶりの「授業再開」が、宿題を渡されるだけって、、、

ということは、今までは、たぶん何もやってなかったってことだよねえ、、、

だって、宿題だよ?オンライン授業よりもレベルダウンだよね?てことはオンライン授業なんてちょい話題に上っただけで、結局はちゃんとやってなかったってことだよねえ、、、

「ネット回線やPCは難しいから、子どもたち全員にラジオを配る」

なんて、不思議なことを大統領が言ってたこともあったけど、それはそれで「???」だけど、

そういう問題じゃなくて、結局は何もやってこなかった、と。

この七ヵ月間、休校による学力低下への対策なんて、口だけだったと。

とどのつまりは、七ヵ月ぶりに「宿題」による教育プログラムが始まったと。

だってこれ、先生や学校が作ったプリントじゃなくて、政府発行の、いわゆる認定教科書みたいなものだよね。

教育省の印字や、NOT FOR SALE とかプリントしてあるし。

いつまでこれやるのか知らんけど、宿題プリントによる学習プログラムを政府が始めたってことだよね。

それが公式には10/4から。(まあ、準備が出来次第って感じで?NGOの支援地域では2日からだった。そこはフィリピンのいい加減さってことで😅)

でまあ、子どもたちが学校から各教科のプリント冊子をもらったわけだけど、

表紙を見ると、屋外の木陰や、床の上で勉強してる絵がプリントされてる。

まあこれ、日本で言う(あ。中国の故事成語か)、、「蛍雪の功」みたいなもので(お金がなくてランプの油が買えないから、蛍をたくさん捕まえてきて、その光で勉強するっていう苦労話ね)、「みんな大変だけどがんばって勉強しようね」ってことの風刺画だと思うんだけど、

外や床で宿題ってのが、スラムでのごくごくふつうの風景だったりもして、「あれ?こういう挿絵にも国ごとの特徴が!?」なんて、一瞬思ってしまった😅

そーいえば、ちょい前に、「マクドナルドの外に箱を置いて、お店から漏れてくる光で勉強する子ども」なんていう写真が話題になったなあ。フィリピンのストリートチルドレン

ところで、よく考えてみると、

この渡された宿題って、よくある一般的な宿題のように「復習」的なものじゃなくて、

教育課程のカリキュラムをプリントにしたものだよねえ。

てことは、わからない子にはぜんぜんわからない。

やってもない勉強をプリントで渡されても、、、

んで、家族が教えたりできればいいんだけど、貧困層の多くの過程の親は、満足に学校に行ってない。だから子どもに教えることも不可能。

そりゃあ、宿題の渡しっぱだから、「できる」子のを写して提出すればいいだけかもよ。

でも、、、

こうやってまた、とてつもなく、教育格差が拡がっていくんだよね、、、😓


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自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。)
あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。

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