2023-03-21 「ゴミ山で暮らす子どもたち」~NGOで取り組んでいる環境問題対策について(その②) (#SDGs持続可能な開発目標 #フィリピンセブ #国際協力NGO #ダンピングサイトゴミ山スカベンジャー #ゴミ山でゴミを拾って売る人はある意味リサイクル業者 #日本のODAのJICA主導のゴミ再処理施設はすでに廃墟 #ゴールデンウイークの海外ボランティア参加者募集 #アースデイ) SDGs フィリピン セブ 世界では今/国際情報 国内外の社会問題 国際協力NGO 海外ボランティア・国内ボランティア・復興支援 貧困・スラム 環境問題 Tweet 🌏ゴールデンウイークの海外ボランティアプログラム参加者を募集しています。よろしくお願いします。 ゴミ山のスラムの住人の多くは、職を求めて農村から都市に流入してきた人々ですが、結局思うように職を見つけられず、ゴミの中からお金になるものを売り、わずかな収入を得ています。また、ここでは、4,5歳ぐらいの幼い子どもがゴミ拾いをする光景も珍しくありません。家庭の生計を助けるために、学校にも通えず、一日中ゴミを拾っています。栄養失調や皮膚病、感染症などの病気にかかる子どもたちも多く、乳幼児の死亡率は、約30%にもなります。ペットボトルやプラスチック、空き缶、アルミニウムなどを拾い、廃品回収業者に売ることで生計を立てています。1日働いても、収入は、100〜200ペソ(レートによりますが日本円で200~450円程度)くらいです。ゴミ山からは細菌、悪臭、粉塵や排気ガスなどが混じり環境においても劣悪な状況です。有害な化学物質は、感染症や呼吸器系の病気を引き起こし、皮膚病や寄生虫による病気も発生しています。 ゴミ山で暮らす子どもたちのための支援活動の様子です。定期的・継続的に、主に文房具や食糧の配給をしています。 ところで、列に並んでいる子どもがサンタ帽子を被っています。もちろんこの帽子もゴミ山で手に入れた物です。この日は年末で、クリスマスが終わった後だったので、ゴミの中にクリスマスパーティーのゴミもあったのでしょう。幸せな街の家族が棄てたクリスマスパーティーのゴミを拾って、ゴミ山の子どもがクリスマスを祝う。それを「幸せのおすそ分け」と考えるのが、あまりに哀しいです。 そして、このように、ゴミ山の人々の生活は、積み上げられる大量のゴミを密接し、収入もそうですが、生活そのものが、ゴミを共に生きているのです。 小さい頃から、子どもも大人に混じってゴミを拾います。家族の生活のために、選択肢はありません。そう、本当に哀しく、厳しい現実ですが、多くの場合、ゴミ山で生まれ育った子は、大人になってもやはり、このゴミ山で生活をし、家庭を持つことになります。この悪環境から抜け出すことは、とても困難なのです。 ゴミ山はまた、子どもたちの遊び場でもあります。何が棄ててあるかわからないゴミの中を、子どもたちは、ビーサンや裸足で走り回ります。ある意味、宝の山かもしれませんが、危険物やばい菌もあふれています。病院の使用済み注射針や点滴パックが棄ててあるのを見たこともあります。(病院の方に聞いたら「そんなはずはない」と答えていましたが。病院による、ということかもしれません。) ゴミ山から学校に通う子どももいます。それ自体は前向きで夢のある話だと思いますし、子どもにはがんばってほしいのですが、ただ、貧困や染みついた臭い等によって、いじめに合わなければいいな、といつも心配しています。 この日は、支援物資として寄付して頂いたリュックサックを配りました。少なくとも、明日から子どもたちは、新しいリュックサックを背負って学校に通うことが出来ます。笑顔がいっぱいです。 そう、こんな劣悪な環境の中でも、子どもたちは純真な瞳を輝かせ、無邪気な笑顔を見せてくれます。この笑顔をいつまでも守れるよう、そしてゴミの中で抱いたささやかな夢を、未来へと繋げていけるよう、私たちは支援を続けています。 そのようなある意味、きれいごとと同時に、どうしようもなく複雑も現状もあります。数年前、日本のODAで、JICA主導のゴミ再処理施設が建設・稼働していましたが、コロナの間に廃墟になり、現在は際限なく広がるゴミに埋もれかけています。また、「ゴミを拾って売るわずかな収入で生活」というふうに書きましたが、ただ、逆に言ってしまえば、ここに居れば職があり(それが例えゴミ拾いでも。そしてこの職業は違う言い方をすればリサイクル業者なのです。)、収入が得られ、生き延びていくことができるのです。あきらかに劣悪な環境で、健康被害を及ぼす、このようなゴミ山は失くさなければ、と単純に考えがちですが、もしすべてのゴミ山が閉鎖されたら、多くの人々が生活の糧を失い、家族が飢え死にすることになります。 状況はとても複雑で、答えはすぐには見つかりません。しかし、できる限り、少しずつでも、この悲惨な生活環境を変えていかなければならないことも事実だと思うのです。どんどん積み上がり、広大になっていくゴミ山を、そしてここで暮らす人々を、ゴミにまみれて汚れた子どもたちを見る度に、どうしようもなく自分の無力さを感じてしまいます。それでも、あきらめずなんとか良い方向に向かうよう、私たちは「今、何ができるのだろう」と常に試行錯誤し、ここで生活する人々と協力して、未来への道を模索しています。 NGOで取り組んでいる環境問題対策について(その①) hopehalohalooasis.wixsite.com yumekake.com yumekake.com youtu.be** ** ** ** 🍀国際協力NGOのブログです。表示されるスポンサー広告のページを開いて頂くだけで、NGOへの募金として、フィリピンのスラムの子どもたちへの支援になります。ご協力お願い致します🙂 🍀JOHNです。よろしくお願い致します。 海外のことや日本のこと、世界の現実、経済や政治、ポエムまで、いろいろ書いてます😅 もしよろしかったら、読者登録、シェアお願い致します🙂 自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。 このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。 今後ともよろしくお願い致します。 🍀NGOの活動にご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。 【 国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」】 ” ただ与えるのではなく、共にわかちあう支援を ” hopehalohalooasis.wixsite.com yumekake.com 🌏LINEオープンチャット「SDGS/海外ボランティア/国際協力/NGO」ぜひご参加下さい。よろしくお願いします。https://line.me/ti/g2/Okdp9-IHhJ-KuCOY5iWMydpio5oKLHMIph6KHw?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default