スラムの片隅から世界を、、【YUMEKAKE/JOHN's diary】

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

【その正義とやらはお前たちだけの正義じゃないのか?】 ~マンガが人生を教えてくれた、、   (#小説も漫画もどっちも読書 #さいとうたかお逝去 #ゴルゴ13 #日米コメ戦争虎の尾を踏んだ男たち #ODAの闇と利権 #持続可能な開発 #SDGs #国際協力NGO)

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「趣味は?」と聞かれると、「読書と旅」と答える。

文庫本を持ってふらふら旅に出るのが好きだ。

ふだんから、ちょっと異常?って思えるくらい、めっちゃ小説を読む。

小説の方がコスパがいいんで、ふだんは文庫ばっか読んでるんだけど、でも、漫画も好き。

漫画に何の偏見もないし、立派な読書だと思う。

そして、

漫画からたくさんのことを教わった。

例えば、

ブラックジャック」からは人権問題やちょっとした医学を。

ブッダ」からは道徳や宗教の入口を。

北斗の拳」からは男の生き方と切なさを。

パタリロ」からはユーモアを。

「球道くん」からは根性を。

「陽当たり良好」からは青春を。

アドルフに告ぐ」や「三国志」からは歴史を。

オルフェウスの窓」からは愛の美しさや厳しさを。

歴史に翻弄される愛といえば「ベルサイユのばら」や「はいからさんが通る」も。

あしたのジョー」からは本当のカッコ良さや生き様を。

「ゴルゴ13」からは国際情勢を。

ちょっと考えてみただけでも、どんどん思いつく。

もちろんコメディやホラーもいろいろ。


まあ、古い漫画ばっかだけど😅

ところで。

先日、ゴルゴ13の作者であるさいとうたかおさんが亡くなった。

謹んでご冥福をお祈り致します。

ゴルゴ13は大好きな漫画。

「床屋によくある本」てよく言われてる。というわけで床屋で読んだ、というわけではなく、家にいっぱいある。

おそらく全巻に近いくらい。

あれは自分が働きながら夜間のソーシャルワーカーの専門学校に通っていた頃。

授業で開発援助についての発表をする機会があり、

その題材に「何か変わったことを」と考え、ゴルゴ13を使った。『日・米コメ戦争 虎の尾を踏んだ男たち』という長編。

ザクっというと、それはこんなストーリー。

パプア・ニューギニアに対する日本からの巨額のODA(政府開発援助)が決定。現地の広大な土地を灌漑し、農工業の拠点にするという壮大な計画で、現地の米自給を促し、将来的には米の輸出を見込むものであった。
しかし、日本からのODAは日本企業が現地工事を受注し、資金が日本に還流する構図が定着、さらには受注企業の選定にあたり政治家に賄賂が流れ、政官財の利権の温床となっていた。また、ODAを受ける側も同様で、援助金の一部は政治家と官僚に流れ、現地住民の生活向上に結びついていないのが実態である。
パプア・ニューギニアで昔ながらの手法による農業を浸透させようとする「藤岡」と「浜林」は大規模な援助に反対し、開発大臣「ベルガー」と結びついた富士通商の「阿部」と対立する。
日本国内では、富士通商と結びついた最大与党の幹事長「鬼島」と農村票田をバックボーンとする「相川」議員がODA利権を貪るべく暗躍していた。
日本が米市場を開放しないことにいらだちを募らせるアメリカは、ロビー団体であるRMA(全米精米業者協会)が日本への圧力を強める。市場を開放しない上、ODAを通じて発展途上国の米輸出を手助けし、利権を得ようともくろむ日本に業を煮やしたRMA理事長は、ODAを中止に追い込むべくゴルゴに開発大臣ベルガー殺害を依頼する。
ゴルゴは現地に伝わる”ニオコマドの呪い”に見せかけてベルガーを殺害、大規模開発は中止となる。ODAを巡るドス黒い欲望と利権を、生々しく描いたおり、金権政治の実態、ODAにまつわる負の側面、コメの自由化といった重いテーマを描き込んだ社会派作品である。

現地の状況を無視した開発援助は、結果的に現地の人々のためにはならない。政治家や企業だけが得をする。しかし利権や私欲をむさぼろうとした結果、(ゴルゴ13の銃弾によって)すべては終わってしまう。そんな中、浜林老人は、田畑を水で満たすために、昔ながらの手法で、農村に井戸を掘り続ける。

現地のやり方で、現地の人々がずっと管理できるように、現地の人々と一緒に、草の根の支援をし続ける。

それが本当の「持続可能な開発」なのだと思う。

最近よく言うでしょ、SDGsって。

それは、難しい言葉や机上の空論ではなく、現地の人々と、現地の環境や都合に合わせた開発援助が、その基本だと思う。

たとえ理論的・学術的に正しくても、たとえ善意だとしても、自分の考えややり方を上から押し付けるだけじゃ、それは自分本位なエゴと化してしまう恐れがある。

ゴルゴ13のこの話からいろいろ考えさせられた。

入りやすい窓口から大切なことをあらためて気付かせてくれることもある。

漫画って素晴らしい文化だよね😊✨

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自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

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