YUMEKAKE/JOHN's diary

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

【インドの感染縮小は集団免疫獲得なのか?】 ~世界のコロナ対策や現状についてのレポート~   (#フィリピンではマスクしていないと逮捕 #スウェーデン集団免疫獲得挫折 #台湾は国として認められていない #イギリスフランスイスラエルデンマークシンガポールオーストラリアニュージーランドブラジルインドネシアフィリピン台湾日本の新型コロナウィルス対策と現状)

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「なんかもう、今、サイアクの気分よ」

NGOで支援しているフィリピンの知り合いがチャットで話した。

「昨日、警察に捕まったわ」

「うん、マスクをしてなかったから」

「ラバンゴン(地名)のジムで朝まで留置よ」

「ご飯も出ないのよ」

「他にもたくさん捕まった人いたけど」

「もう不安で一晩ずっと泣いて過ごしたわ」

「ほんとサイアク」

世界最長のロックダウンのロックダウンが続くフィリピン。夜間外出禁止や年齢制限や行動制限。マスクやフェイスシールドの着用義務。学校での授業も去年の3月よりずっと停止。ワクチン接種率は10%程度。デルタ株の感染拡大は止まらず、むしろこれからピークに向かうかも。規制強化と緩和を行き当たりばったりに繰り返す政府と、緩んだ意識はもう元には戻らない国民。要するにそこは日本と同じ。

な、フィリピンの現状。

日本ではあいかわらず、無策の政府と非協力的で低意識な国民の新型コロナウィルス対策で、なかなか状況が改善しないけど、世界ではいったいどんな感じなんだろう。

イギリスではすでにワクチン接種率80%ほどになっている。出口戦略のための実証実験が数回行われ、このあいだも、音楽とサーフィンのイベントで参加者の約1割に当たる4700人ほどが、コロナに感染したという。しかし問題としてるのは感染者数ではなく重症者数(病床使用率)であり、その結果、人々は既にほとんど通常通りの生活をしている。イベント参加や劇場、店内飲食等にワクチンパスポートや陰性証明が必要だが、待ちゆく人のほとんどはもうマスクもしていない。フランスとかもそんな感じだ。市民の不満(デモとかも起きてる)の対象は、政府の感染対策ではなく、ワクチンパスポートによる権利の侵害に向けてだ。ちなみにもう旅行にも行ける(日本からの入国の場合は、現在はまだ10日間の自主隔離が必要)。

イスラエルでは3回目のワクチン接種が進んでいる。入国制限やロックダウン等の迅速な対応でコロナ対策の優等生と言われるイスラエルだが、デルタ株による感染再拡大により、例によって世界に先駆けての積極的な感染対策を行っている。このように先進国では、3回目のワクチン接種が行われようとしているが、一方、途上国ではワクチン不足により接種が遅れており、その不公平感が大きな問題となっている。ちなみに自分的には3回目が勘弁してほしい。さすがに過度の異物混入は体の負担が怖い。

シンガポール政府は6月下旬に、「感染者の集計をせずに重症患者の治療に集中する」と宣言し、新型コロナウィルスを特別扱いせずに、季節性インフルエンザ同様に管理する戦略に切り替えた。

デンマークでは、9月10日よりすべての規制を廃止と発表。マスクもいらなければ、ワクチンパスポートもなし。ある意味「もう何をしても仕方ない。すべては神の御心のままに。」という心境か。

オーストラリアでは、シドニー等の都市で、9月末までロックダウンが施行。夜間外出禁止や他地域との行き来は禁止という移動制限。政府主導のもと、制限を厳しくすることによる感染拡大を防ごうとしている。ワクチン接種が欧米ほど進んでいない状態の国の場合は、やはり未だにこの方向性か。もちろん(?)度重なる規制に国民の不満もデモ等も発生している。

その隣国ニュージーランドは、同様にロックダウン中。だが、ニュージーランドは政府のリーダーシップによる痛みを伴う規制により、今まで結果を出してきているので、国民の理解も深い。とはいえ、デルタ株の感染抑止はなかなか困難な状態で、保健省は、現状としては、「ロックダウンの間にワクチン接種を進め、その後は規制緩和に動くだろう」という長期的見通しを述べている。

大統領のコロナ軽視により、酷い感染状況だったブラジルは、あいかわらずといえばあいかわらずだが、一時期よりも感染状況は落ち着き、経済活動への規制緩和が行われている。

感染が落ち着いたといえばインド。しょうじき、なんだかわからないうちに感染状況が著しく改善し、今では、街はすっかり通常モード。経済活動は再開し国内旅行もOK。首都ニューデリーのモールには人がいっぱい。レストランやバーも映画館もオープン。お酒もOK。ところが、欧米と違うのは、ワクチン接種率はほんの1割程度。じゃあいったい何が起きたのか?コロナによる死者40万人(実際にはその10倍とも言われる)以上という世界最悪レベルのパンデミックの中、ロックダウンや違反への罰則等の規制も厳しく行ってきたが、カオスの中たいした効果も見られず、、、だったのに、いつのまにか状況改善。。。これって、もしかして「集団免疫」じゃね?、、、という説も有力だ。当たり前の話といえ当たり前なんだけど、ワクチンよりも感染によってできる抗体の方が強力なんだから。ただ、その抗体だって、だんだん減っていく。だから今後、怖いっていえばやっぱ怖い。

集団免疫といえばスウェーデンが話題になった。当初は、集団免疫の獲得のために、ロックダウンや厳しい行動制限等の規制は行わず、他国とは一線を画したコロナ対策を行ったスウェーデンだが、あまりに悪化した感染拡大により医療崩壊を起こし、途中からシフトチェンジして、規制強化を行った。現状は、今のところウイルスを根絶することは不可能だと指摘したうえで、重症化する人や亡くなる人を減らすため、今後長期的にワクチン接種を進めていくことになるという見通しを示している。「集団免疫」獲得のために規制を行わなず、多くの犠牲者を出したスウェーデンが、その道半ばで挫折し、派手にロックダウン等を行ってきたがどうにもならなかったインドが結果、集団免疫を獲得したとしたら、(だとしたら)なんとも皮肉な話だ。

現状、アジアで最悪なのはインドネシアだ。デルタ株の感染拡大が急増した先月だけで35000人が死亡。医療崩壊も起きている。在留邦人の死者も二桁。そのような惨状のインドネシアから、先日、帰国した駐在員がSNSでつぶやいた。「インドネシアから見ると日本の現状は信じられない。街には人があふれてるし、人々の感染対策意識は低い。しかし、感染はまったく収まっていない。数週間後が怖い。もしかしたら、今の日本は、数週間前のインドネシアと同じじゃないのだろうか、と不安になる。」インドネシア政府は、感染して自宅で療養している間に症状が悪化し、病院で治療を受けるのが遅れて亡くなるケースが多いとして、医師や看護師が常駐する臨時の隔離施設の設置(これ、日本で今、よく言われてるよね?)を急ぐとともに、軍や警察も動員して、感染者には隔離施設に移動するよう呼びかけている。

そして日本。成人ワクチン接種率40%。まだまだ出口戦略に踏み切れる数字ではない。医療のひっ迫の恐れが警告されている。繁華街の夜のお店はなんだかけっこうふつーにやってる。路上飲みも。感染拡大をオリパラのせいにして(実際は違うのに)、そのくせ甲子園もJリーグも有観客。世界的スポーツの祭典の意義には文句タラタラなのに、芸術文化を衰退させないとかで音楽フェスはシレっと開催するお気楽な国民。「自粛疲れ?」え?たいした規制もされてないのに、どの口がそう言うんだろう?大学の授業がぜんぶオンラインで大学生活を楽しめてない(じゃなくて意義がない、かな)からって、裁判で損害賠償を親と一緒に請求するアホもいる。いまさらロックダウンはどうかと思うけど、路上飲みしてるやつらや、オリンピックの開会式に国立競技場の周りにコスプレして飲み会してるよーなのを、ちゃんと取り締まる法律やら条令はあってもいいと思う。

で。日本はこれからどーするの?

その行く末を決めるのは、やっぱり、自分自身なんじゃない?

最後に台湾の話。

コロナ対策の優等生と言われ続けた台湾も、ワクチン接種の遅れもあり(中国の妨害があったという)、世界各国同様、一時期、新規感染者が増えた。そして迅速に、また修正を加えながら規制を強化した。日本よりも遥かに厳しく、まためんどくさかったりもするが、今までの実績により政府への信頼の厚い国民、また、メディアも前向きに協力し、政府主導のコロナ対策はしっかりと機能し、二ヶ月ほど経った今では、新規感染者がゼロの日もある。各国から支援を受けてワクチン接種も急速に進んでいる。

そして最後に、台湾が昨年段階から、いや今までずっと様々な方面で、国際社会に善意を示してきた事実がある。それ故に、今年5月の感染急増時に、各国から温かい支援を受けられたということが言えるだろう。台湾は昨年、諸外国(日本も)に5100万枚超のマスクを寄付している。それで助かった諸国が、今回は率先して台湾にワクチンを回してくれた。日本は台湾に、約330万回分のアストラゼネカ製ワクチンを贈った。アメリカもこの2カ月でモデルナ製ワクチン250万回分を無償供与した。リトアニアスロバキアチェコなども同様な支援を表明している。

そんな台湾を「国家」として認めていない日本。というか、認めているのは世界でたったの15ヵ国だけ。ようするに、ほとんど国際的には「中国の一部(いわゆるチャイニーズタイペイ)」ってこと。

それってどうかと思うけどなー、、、

あ。それはまた違う話か😅

(※主なデータはブログ記述日8/29現在のもの)


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自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

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