スラムの片隅から世界を、、【YUMEKAKE/JOHN's diary】

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

【質素と陳腐は同義語じゃない】 ~ついに始まったオリンピック。この機会に、改めて世界を見つめ直そう。そしてオリンピックで目の当たりにした、風化していく震災の記憶。。  (#開会式のフィリピンとラオスを台湾 #復興五輪はどこへ? #あの頃日本人に必要なのは「イマジン」ではなく「上を向いて歩こう」だった #台湾はチャイニーズタイペイじゃなくて「台湾」 #東京オリンピック2020開会式 )

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なんだかんだいって結局、オリンピックが盛り上がってる。
「あんなに反対って世論だったのに」な手のひら返しの話はべつにいい(人間ってそうゆーもの)んだけど、とりあえず世の中がオリンピックだらけで、しょうじきもう飽きたとゆーか、うんざりしてる自分がいる😅

まあ世界の今のこのコロナの状況で、今回ほど開催国の選手が有利な大会はないと思うし、今後も日本選手は結果を出すんじゃないかな。特に日本を応援してるわけじゃなく、「良いプレー」を見たくて楽しんでる自分的には、それはどうでもいいんだけど。

で。。TVっ子なんでメダルの瞬間とかもけっこう見てるんだけど、とはいえ、地上波だけなんで日本人絡みしか見られないんだけど、今のところ感動したのは、卓球の混合ダブルスの準々決勝。すごい精神力だと思った。

ところで、例のこないだの開会式。

facebookで知り合いの介護士の方がこう言った。
「職場で見てますが、同僚のインドネシア人もフィリピン人も、このレベルの開会式なら、自国でオリンピックが開催できる、遠い世界のオリンピックが身近に感じられらた、と喜んでいます。」と。

確かにそうかも。
あんなくらいなら、そんなお金かけなくてもできる(実際はかかってるけど)。派手な演出じゃなくてシンプルなものでもOK。
そう捉えれば、ある意味、深い意義のある開会式だったかも。

でもね。ひとつ言えるのは、質素と陳腐は違う、ということ。

あれだったら、それこそフィリピンの田舎の村のお祭りとかの方が、同じグダグダでも、まだ気持ちが伝わってくる。お金をかけないでも、もっと心あたたまるイベントになる。

とりあえず、、

初めっから見てて、しばらくして、、、

びっくりした。

日本人ってこうゆーのもっとうまくやる(できる)もんだと思ってた。

世の中のみんなも言ってるけど、自分が見たオリンピックの開会式至上、最悪だった。

解任だの辞任だのゴタゴタのせい?

いや、違うっしょ。

あの段階だったら、もう出来上がってたはずだし。

そこに絡めてゆーなら、直前で消えた人たちからもわかるとーり、開会式のスタッフについて、渋谷系というかサブカル系というかそうゆーのがイケテルと思い込んでる30~40代の大手広告代理店社員が好みそうな人選、なんかオシャレな感じで一部の若者受けだけするような、ちっさくまとまった底の浅いの人選、が原因なんじゃない?

ポップにまとめようとしたのにグダグダ。

なんていうんだろ。大人がこねくり回し過ぎた、可愛げのない幼稚園のお遊戯会みたいな感じ。

コロナで制限が?

そうゆー問題じゃなかった。

それなりに賑やかな演出もしてたでしょ?

でも、こういう状況下だし、できるだけ質素に?

うーん、、、でも、もう一度言うね。

質素と陳腐は同義語じゃないよ?

初めから見てたんだけど、、、

しかし、ひどかった。

驚きも感動もなかった。

でも、何かびっくりするようなことがあるんじゃないかと、最後まで見た。

時間の無駄だった。

コロナを無意味にオシャレに表現しようとして、国やアスリートの苦悩も何も伝わらない。
登場したいろんな人選や組み合わせも意味不明。
復興五輪にはまったく触れない(小池さんやバッハさんのスピーチで、無理やりちょい触れただけ。あ。そういえばバッハさんのスピーチも、内容はまあ良かったんだけど、同じこと繰り返したり、まとまりがなくて、「ながっ」って思ったよね😅)。
盛り上がりもメッセージ性もストーリーも芯もサプライズもない。
あんなに映像コンテンツばっかにするなら、震災に負けずに活躍してるアスリートのストーリーや、コロナで亡くなった志村けんさんの、バカ殿オマージュとかの方がまだよかった(コントを英訳して流すだけでもいーじゃん)。

ほんとは、

自分的には、今回のオリンピックは、ここまでたどり着けただけで、、、開会式がこうやって無事に行われるってことだけで、「成功」だし「やってよかった」って思ってたし、なんだかんだいって、組織委員会や関係者のことも、評価も感謝もしてる。

開会式を見る前までは純粋にそう思ってた。

でも、

まさかの、式典実行チームが大失敗だった。

日本国民として残念な気持ちになった。

もちろん良いところもあった。

ドローンの演出は素晴らしかった。

あれはナマで見たいと思った。

ナマといえば、国立競技場の周りには、集まった人たちがいっぱい。チャラチャラしたコスプレも。無観客の意味がない。おまけに反対派(コロナでオリンピックに反対なのに、集まって蜜っていうやっぱりこっちも意味不明)との小競り合い。

ばかばっかし。

でもって、今も国立競技場の周りにはオリンピック気分を味わおうとする人でいっぱい。
周辺のお店は、数日前は、無観客が決まって落胆してたけど、逆に今は、会場には入れない観客で大繁盛らしい。

でもね。これで感染者が増えても、オリンピックのせいとかゆーなよ?

あ、話を戻して、開会式で、あと、なんてゆーか感心したのは、

さすがのミーシャ。なのかな(?)

久しぶり(?)にあまり音程の不安定が気にならない「君が代」を聞いた。

でも、できれば、伴奏はいつもの、太鼓(?)がドン、ドン、って入るやつでやってほしかった。

しかしあらためて思った。難しい歌だ。

秋川雅史さんのとかのを聴きたいな。「千の風になって」の人🙂


んで、

入場行進はふつうに良かった。


TV(NHK)の解説を聞いていろいろ勉強になったし。

「ドミニカ」と「ドミニカ共和国」が違う国だとか。

で、それぞれの国の紹介で、オリンピック初出場はいつだとか、どの競技に参加とか、メダルの実績とか、あと、政情不安や国の成り立ちに触れてたりもした、、

んだけど、、、

ラオスの紹介が、ちょっとひどかった。「なぜ?」って思うくらい。

「次はラオスです。経済的には隣接する中国やタイと結びつきが強い国です」

だけ。

国の紹介としても失礼だし、オリンピックと関係もないし。

原稿チェックの際に、「何これ?」って誰も思わなかったのだろーか。

それから、フィリピン。

自分的にはNGOで支援してる(現地事務所のある)、関係の深い国なんで、楽しみにしてたんだけど、めっちゃ短い紹介で、残念だった。

日本とゆかりの深い選手が数人いるし(それこそ大坂なおみ選手よりも)、もっと丁寧な紹介をしてほしかったなあ。

こないだゴルフの全米オープンで優勝した笹生優花選手や、旗手だって柔道の渡辺聖未(きよみ)選手だよー。

あと、コロナによる世界最長のロックダウンに苦しむ国として、その苦悩についてとか、ちょい触れてもよかったんじゃ🙄

まあ、フィリピンもラオスも、参加人数が少ないんで、時間をとれないのはわかるんだけどね、、、😞

逆にTVを見てて、めっちゃ素敵(?)なアナウンス(演出)もあった。

台湾について。

台湾は多くの国から(中国はもちろん、アメリカや日本も含めて)国際的に「国」として認められていない。中国の一部、という扱いだ。そして、場内アナウンス、プラカードも、その表記は英語、日本語とも「チャイニーズ・タイペイ」だった(写真)。また、TV(NHK)も字幕は「CHINESE TAIPEI」だった。

だが、アナウンサーは、「台湾です」と紹介した。

今回の入場行進は日本っぽくってことで、アルファベット順じゃなく「あいうえお」順の入場だった。

よって、大会公式サイトで事前に発表されていた入場順では、台湾の入場はチェコ共和国の後となってた(「チャ」だから)。

しかし、実際は大韓民国の後に登場した。「タ」で始まる台湾だから。

要するに意図的に本番で変更したってことだ。

そのことにめっちゃ感動した。

確かに、日本は台湾を国とは認めてないけど、それこそあの東日本大震災の時、台湾は、世界最多の義援金の支援をしてくれ、また、震災のわずか3日後、余震も続き、まだ国内でさえぜんぜん落ち着いてなくて、救助活動も滞ってた頃に、台湾の救援部隊は日本に向かった。

国際情勢や外交上の問題で、なかなかうまくいかないこともたくさんあるけど、今回、このオリンピックという場で、日本がこうしてひとつの意思表示をしたことは、大きな意味があったと思う。

よく、スポーツに政治や紛争を持ち込むなっていうかもしれないけど、めっちゃ関係あるよね?

こうして世界各国から選手が集う、平和の祭典と呼ばれるオリンピックという場で、それぞれの国のこと、ポジティブなこともネガティブなことも、むしろもっと丁寧に、その国の置かれた状況や歴史、その中で果たしてきたスポーツの役割みたいのを知りたいよ。

最後にもうひとつ。

なんか中途半端な演出で流れた「イマジン」。
内容は酷かったけど(ふつうにWe are the worldみたくしたらよかったのに)、イマジンは、自分も大好きな歌だし、「なんで東京オリンピックで?」とは思うけど、まあいいとして、

できればもう一曲、「上を向いて歩こう」を、震災からの復興の歩みと、アスリートや被災者の方々の歌とかと共に、流してほしかったな。

あの頃、、東日本大震災で傷ついた人々の心を、あの歌がすごく癒してくれて、日本各地のイベントで祈りを込めて歌われたよね。

うちの地元の、誰も知らない(地元の人でさえ)、ちっさな花火大会でさえ、黙とうと共に、「上を向いて歩こう」を歌ったのを、覚えてるよ、、、

ん?

あれ?

いつまでも復興オリンピックにこだわってるのは自分だけ?

結局、自分が今回のオリンピックにいまいち乗っかれないのは、「コロナ渦なのに」じゃなくて(そこについてはむしろ応援してる)、こうやって世の中は、あの震災を、当たり前のように風化させていくんだな、ってことが、よくわかったから。


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自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

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