スラムの片隅から世界を、、【YUMEKAKE/JOHN's diary】

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

【こんな時代でも夢を見ることはできる。未来はその手で変えられる(Ⅰ)】 ~ロックダウン下のフィリピンのスラム。彼女はあらためて自分の将来を見つめ直してみた~  (#コロナ禍のフィリピンの教育制度と学校教育の現状 #世界最長のロックダウン #ステイホームで改めて人生を見つめ直すということ)

f:id:yumekake-john-ngohope:20210302160935j:plainNGOで支援しているフィリピンでは、新型コロナウィルスのパンデミックにより、未だ世界最長のロックダウンが続き、学校も対面授業が禁止されている。

授業はモジュールクラスという形で行われ、いわゆる家庭学習で授業のカリキュラムを行っている。

お金のある家はオンラインクラスを受けることができる。
しかし、タブレットもネット環境もないスラムの貧困層は、学校から毎週プリントをもらってきて、それを宿題としてやっている。

しかし、そのモジュールクラスが始まったのでさえ去年の10月から。ロックダウンは去年の3月からなので、7ヵ月の休み(もともとの長期の休み・夏休みも含めて)だったわけだ。

日本も初めの(まだ緊張感があった)緊急事態宣言の頃、学校が休校になったりした。
そして、その分の授業コマを埋めるために、夏休みが短くなったりした。
学校が休校になることで、変則的な学期となり、この際このまま欧米にならって9月を学年の始まりにしたら?なんて話も出たりしたが、結局、来年度もシレっと4月に年度替わりだろう。

まあ日本の場合、休校期間がそれほどでもなかったので、夏休みを削る程度で調整できた。

しかしフィリピンではそうはいかない。

フィリピンは、本来は3月に学年が終わって、4、5月が休み(サマーホリデー)で、6月が新学年というシステムだ。

日本と同じように、いちばん酷暑の時期を長期休暇にしてる。

なのだが、今年のフィリピンの学校は、まだこないだ学年が終わったばかり。

本来3月に終わるはずだったのを、6月まで延ばした。

そして、新学年は8月から始まる。

残念ながら、やはり学校での授業ではなく、モジュールクラスの継続だ。

ということで、学校に行って、みんなで授業をして、いろいろ学校生活を楽しんで毎日を過ごす、という日々はまだ先のこと。

友だちとも満足に会ったりできず、ひたすら家で宿題をする毎日に、子どもたちはみんなストレスがたまってる。

学校に行かなくていいから、校則も何もなく、いきなり茶髪にする子もいっぱい。

ステイホームだの、ロックダウンによる行動制限だの、なんだかんだと制限はあるけど、いくら家族大好きフィリピン人でも、さすがに家にこもってばかりはいられない。

本来なら外出禁止な年齢の子どもや高齢者も、暇にまかせて出歩きまくってる。

もともとそういう人たち(お出かけ好きで集まるのが好き)なので、政府がいくら声高に叫んで規制を強化しても、一度ゆるんだ意識はもう元には戻らない。制限する側(行政)もされる側(市民)ももうゆるゆるだ。

日本と一緒。

初めの緊急事態宣言の頃に、他県ナンバー狩りだの自主警察だの、あれは何だったんだ?

フィリピンでも、装甲車とライフル抱えた軍が見回りをしてた初期の頃とは、ぜんぜん雰囲気は違う。

感染拡大は未だ止まってないのに。。

いや、だから止まらないのか。

というか、そもそもそんなに止める必要あるのか?


とにもかくにも、子どもたちは学校へ行ってないことで、自分の時間がたくさんあるため、いろいろ自分自身を見つめ直す機会となっている場合もある。

とはいえ、そういうキャラクターのフィリピン人は少数なのだが😅

ストレスで煮詰まって鬱になる子もいれば、逆に、自分のこれからの人生について改めて考えてみる子もいる。

ロックダウン下の過酷な状況のフィリピンで、それでも、、、いや、だからこそ、もう一度自分の未来を真剣に見つめ直そうとしてる、そんな学生の話を書こうと思う。

スラムに暮らす彼女は、貧困に苦しみながらも、家族の援助を得て、昨年度から経理を学ぶ専門学校に入学した。

「親に恩返しをするためにがんばって学校を卒業して、仕事に就いて、家族の生活を助けたい。」

多くのフィリピンの子どもがそう言うように、彼女も、家族を思い、将来のために専門学校に進学した。

しかし、結局、昨年度はぜんぶオンライン、来年もおそらく。

まったく充実感のない学校生活の中、そして、彼女は考えた。

自分の将来について。

自分自身について、、、


(Ⅱへ続く)

yumekake.com🌏🌏 🌏🌏 🌏🌏

コロナ渦を襲ったフィリピン・セブのスラムの大火災被害への緊急支援を行っています。
もしよろしければ、ご支援・ご協力お願い致します。

hopehalohalooasis.wixsite.com

yumekake.com


** ** ** **
🍀国際協力NGOのブログです。
表示されるスポンサー広告を見て頂くだけで、NGOへの募金として、フィリピンのスラムの子どもたちへの支援になります。ご協力お願い致します🙂

🍀JOHNです。よろしくお願い致します。 海外のことや日本のこと、世界の現実、経済や政治、ポエムまで、いろいろ書いてます😅 もしよろしかったら、読者登録、シェアお願い致します🙂

自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。

今後ともよろしくお願い致します。

🍀NGOの活動にご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。

【国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」】

” ただ与えるのではなく、共にわかちあう支援を ”  

hopehalohalooasis.wixsite.com

yumekake.com