2021-03-29 【ラウェイって知ってる?】 ~民主化運動デモと軍事政権の過激な衝突が拡がるミャンマーについて思う~ (#地球上で最も過激な格闘技 #フィリピンのカリ、エスクリマ、アーニス #様々な格闘技と歴史 #ミャンマー軍事クーデターと中国) 世界では今/国際情報 民族・宗教紛争/領土問題/内戦・戦争・テロ 国内外の社会問題 Tweet ミャンマーの民主化運動、そしてデモに対する軍事政権の非道な制圧行為が止まらない。すでに多くの死亡者が出ている。今の日本では考えられないだろう。デモを行って、軍の制圧により死者が多数、という現実が。軍によるクーデター(選挙に不正があったため旧政権を倒した、と正当化しているが)が起き、民衆によるデモが始まった頃は、こんなにも酷いことになるとは思っていなかった。このグローバル化された時代に、国際世論が黙っていないだろうし、事実、今、ミャンマーで何が起きているのか、表面的ではあるが、日本のニュースでも流れている。実は、以前のブログで、デモが拡大し始めた頃、この話題に触れ、こんなことを書いている。「国際的な批判も起きるだろうし、軍もそこまで横暴なことはできないだろう。とは思うのだが、しかし、中国と結託していたのなら、また話は違う」と。そして、残念ながら、「話は違った」というわけだ。ところで敬けんな仏教国であるミャンマー。袈裟を着て町を歩く僧侶の姿もよく見られる。アジアの途上国らしく、人々の心はあたたかく、どこかのんびりと、平和に暮らしている。というイメージがあると思う。少なくとも、そんなに好戦的で過激なイメージはない。自分もそうなのだが、ミャンマーといえばそういえば、、と、ふと思い出したことがある。。とつぜん話は変わるが、格闘技の話。あ。ちなみに自分はちょっとプロレス・格闘技マニア😅その国の伝統的な格闘技(もしくは武術)といえば、タイのムエタイ、日本やモンゴルの相撲、韓国のテコンドー、インドのカラリパヤット、中国のカンフー、レスリングは古代キリシャだろうか、そうそうオイルレスリングはトルコのヤールギュレシ、ロシアのサンボやシステマ、その他、柔道、柔術、空手、合気道、太極拳、キックボクシングにボクシング、シュートボクシングもあるし、数え上げればキリがない。ブルースリーのジークンドーだとか、骨法なんてのも一時期流行った(?)。ああ、個人的にはプロレスも格闘技。あ。NGOで支援してるフィリピンには、カリ(もしくはエスクリマ、アーニス。フィリピン国内ではエスクリマって呼び名がメジャーかも?)っていう伝統武術があって、大会や道場ももちろんあるんだけど、自分の見た限りだと、Karate(空手)の方が盛り上がってる感じがした😮このように世界には、有名なものから知られざるものまで、様々な格闘技や武術があって、また、それぞれのルールがあって、スタイルがある。そして、そんないろいろな競技の選手が同じ場で戦えないか、と、近年、発達したのが「総合格闘技(MMA)」というものだ。要は、なるべくルールの枠を広くして、いろんな格闘技をミックスしてしまおう、ということだ。ザクっと「なんでもあり」と呼ばれたりする。MMAとは、Mixed Martial Arts(ミックスドマーシャルアーツ)の略。アメリカのUFCや、日本のPRIDE(もうない。その流れで今はRIZINだが、しょうじき最強を決める大会ではない。)が有名だが、この総合格闘技も、各国にいくつもの団体があり、ルールも違っていたりする。日本でも修斗(現シュート)に始まり、UWF、PRIDE、と時代を経るに従って、ルールが整備され、安全にも考慮され、現在に至る。佐山聡(初代タイガーマスク)時代の修斗やパンクラス等では、より「なんでもあり」なルールで行われていたりもしたが、現在の主流の総合格闘技MMAは、だいぶ規制があり、まあもう既に「なんでもあり」ではなく、MMAという競技のルールの中で戦う、数ある格闘技のひとつでしかない。例えばRIZINルールなら金網(オクタゴン)じゃないし、べつにオリンピック競技になっても、それほど違和感がないような気がする。ただまあ、やはりルールの幅が広く、いろんな格闘技の技が使えたり、特徴を活かせる面もあるので、競技として、やはり面白くはあるのだが。で、格闘技についてマニアックな話をするとキリがないので、いきなり本題に飛ぶと、、ミャンマーの国技とされる「ラウェイ」という格闘技がある。立ち技格闘技なのだが、それは「地球上で最も過激な格闘技」と言われ、手にはグローブではなくバンテージ(布)のみを巻き、パンチ、キック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りに加え、投げ技や関節技もありだし、今では多くのMMA団体で禁止になっている頭突きや脊髄への攻撃もOKだ。そして勝敗は、ノックアウトとギブアップ、またはレフェリーストップのみで決まる。判定どころかダウンカウントもない。要するに勝敗を付けるには、失神かギブアップするまでやるってことだ。(試合中、一度「タイム」を使えるるルールがあって、選手が失神したらセコンドが「タイム」を要求して、目を覚ませて続行、なんてこともあるらしい。恐ろしい😱)急所打ち(金的)でさえも、故意でなければ反則ではなく、あと、目潰しもNGだけど、その他、立ってさえいればほとんどの攻撃が認められ、それもバンテージのみの素手に近い状態によってだ。バンテージといっても、それは拳の保護にはなるが、バンテージでガチガチに固められた拳は、むしろより危険なものとなる。もちろんめちゃめちゃ試合は過激なものとなり、流血やケガは当たり前の、そんな危険な格闘技なのだ。なのだが、なんてってもミャンマーの「国技」なので、こんな「地球上で最も過激な格闘技」を、ミャンマーでは、子どもや女子もやっている。で、だからなんだ、というわけじゃないが、過激なミャンマーってワードでふと思い出したのであった、、、そうそう、、このミャンマーラウェイ、どんなにボコボコ血だらけになっても、レフェリーストップにされないで、なんとか試合終了(3分5ラウンド)まで持ちこたえれば、「引き分け」であり、敗者ではなく、名誉は守られる。そのために無理もする。それもやはり、どんなに非情な制圧を受けても、信念のためにデモを続ける、ミャンマー人の精神的な強さであるのだろうか。それから、現在、新型コロナウィルス、そして軍事クーデターとデモによる政情不安のため、ミャンマーではその国技であるラウェイの大会は行われていない。流血必至の「地球上で最も過激な格闘技」もやはり、平和の下でこそ、行われるものなのだ。このままではミャンマーは、国際社会において、ルールなき虐殺国家とされてしまう。そんなことは、民衆も軍事政権も望んでないはずだ。国連の積極的な介入がもう行われてもいいと思う。非人道的行為に対して、世界が中国の顔色を伺う意味はない。そして、せめて、話し合いの席につこう。そこからまた始めよう。続く虐殺の中、掲げられた民衆の血まみれの拳は、このままどこへ、どのように、振り下ろされようとしているのだろうか、、、 yumekake.com yumekake.com ** ** ** ** 🍀国際協力NGOのブログです。表示される広告をクリックして頂くと、そのクリックがNGOへの募金として、フィリピンのスラムの子どもたちへの支援になります。ご協力お願い致します🙂 🍀JOHNです。よろしくお願い致します。 海外のことや日本のこと、世界の現実、経済や政治、ポエムまで、いろいろ書いてます😅 もしよろしかったら、読者登録、シェアお願い致します🙂 自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。 このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。 今後ともよろしくお願い致します。 🍀NGOの活動にご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。 【 国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」】 ” ただ与えるのではなく、共にわかちあう支援を ” hopehalohalooasis.wixsite.com yumekake.com