YUMEKAKE/JOHN's diary

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

【彼女の周りの小さな物語から見る世界の現実とファンタジー(その2)】 (#スラムの生活 #途上国の現実 #貧乏人の子沢山 #フィリピンの学校教育と落第)

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「今、学校に行ってないの」

彼女はそう言った。

ただでさえ生活が苦しいスラムの家庭で、加えて、新型コロナウィルスによるロックダウンで親が仕事を失い、

じゃあもう学校に行けない、、

それが家族の判断だった。

小学校を終えて、中学校へは上がれずに、彼女はドロップアウトした。

彼女は言う。

「でも毎日忙しいよ。幼い兄弟の世話もしなきゃだし。毎朝、家の掃除もするし。今だって洗濯してるよ。家族が多いから大変なんだ。お皿洗いだって私の仕事だよ🙂」

日本でも昔はよくあったこと。だからこんな言い回しが残ってる。

「貧乏人の子沢山」

その通りの悪循環なのだが、スラムの貧困層には子どもがたくさんいる。
それは貧困を助長もするが、一方、希望と幸せでもあるだろう。
また、教育環境の悪さよりの知識不足や将来の生活設計を考えてなかったり、
そして、カトリック(宗教)による堕胎(時に避妊も)の禁止も大きな要因かもしれない。

まあその是非は置いといて、現実問題として、子どもが次々と産まれるわけで、少し大きくなったら(例えば小学校低学年くらいでも)、もう子守りのお手伝いをしなきゃなんない。洗濯ものだってどんどん増える。

家は狭いけど、掃除機なんてものはなし、また、洗濯は井戸で手洗い。

そう、確かに忙しい、、、

兄弟が子守りをし、家族で寄り添い、助け合い、ささやかな生活をする。

それはとても美しい家族の絆ではある。

とはいえ、家族の生活を助けるために、小学生の年齢の子が、路上で物を売ったり、チャリンコタクシーを漕いでたり、という、いわゆる児童労働って話になってしまうこととは、また違う問題になるのだが、、、

そんなわけで、義務教育なのに、簡単に学校をやめられるし、またいつでも復帰もできる。

というか、スラムの子どもたちの多くは戸籍を持ってなくて、なのに公立小学校にふつうに行ってる。

管理がどうなってるかわからないけど、学校自体がそもそも、そんなふうに、いい加減というかてきとうだ。本来の「良い意味」でも、ネガティブな意味でも。

ちょいむりやり(?)ポジティブなふうにして言ってしまうと、

毎年落第があって学年が年齢よりも遅れる子もいるし、入学が遅い子もいる。周りには学校に行ってない友だちもふつうにいる。だから学校をやめるプレッシャーもあんまりない。

家の手伝いもあるし、そもそもフィリピン人は家族が大好きだし、兄弟もたくさんいるからそんなに寂しくない。で、学校といっても、例えば、フィリピン(とりあえずこの地域の公立)の小学校は二部制で、午前中で終わるか、午後から、、中学高校は夜からだったりで、近所の学校に行ってる友だちともそんな疎遠になってしまうわけでもない。

そして、さっき書いたみたく、義務教育なので、学校に戻りたければいつでも戻れる。「今はお金がないから」とりあえず休学の感覚でもいい。

まあ、みんなやっぱり学校には行きたいと思ってはいるけどね。それに「学歴」ということを問題にすると、それはもちろん大きなことではあるし。

ほとんどの子どもは、勉強に対して真面目に取り組もうとしてる。そして子どもたちは言う。

「学校でちゃんと勉強して、仕事に就いて、家族を助けたい」と。

生活が大変なのに育ててくれた親に、学校に行かせてくれたことに感謝して、いつか恩返しをしたいと。

その感覚って、今の日本の子にもあるのかな?

よくわかんないけど。

そして、スラムの子どもたちにとっては、学校で何か特別なことをしたり、楽器やスポーツを習ったり、そうゆんじゃなくて、ただ学校に行けるということ、それだけでとても幸せなこと。

その気持ち。大切だよね、、、

。。。

小学校で学校をやめてしまった少女。

彼女の家の生活はとても苦しい。

小さな手作りの、一部をビニールシートで覆った家には、「え?どうやって過ごすの?」というくらい多くの人数が暮らしてる。

暑いし狭いし、基本、彼女は外でそこらに座って過ごしてる。

いつかの誕生日に買ってもらった、暗いとこではまともに画面が見えないくらい液晶が曇った、小さな携帯電話を握りしめて。

そして時々、自分にメッセージをくれる。

つたない英語で、もう学校に行ってないから、ふだんはぜんぜん使わない英語なのに、自分と話すために一生懸命思い出して、チャットをしてくれる。

「元気?」と。

しばらく話して、

「ごめんね。洗濯しなきゃ。またね!」

と。

貧困のため学校に行けない中学1年生の少女が、家族の洗濯物を、何時間もかけて、井戸で手洗いをする。

それが終わると赤ちゃんの世話をする。

食事が終わればお皿を洗う。蛇口をひねれば水が出る水道なんでないから、大きなたらいに井戸から水をくんで、もちろん外で洗う。

シャワー(というか水浴び)ももちろん外の井戸で。

家にはトイレがないから、近所のトイレをみんなで使ってる。

でも、家族でいつも仲良く笑顔で過ごしてる。

日本から、いや、先進国とかで、ふつうに生活してる人たちから見たら、きっと想像もできないだろう。

ただその日常を見るだけで、「かわいそう」と思ってしまうだろう。

そう、ここではそれがただの「日常」なのに。

どこにでもある現実なのに、、、

。。。

このあいだ、

少しチャットした最後に、

ふと思い出したように彼女が言った。

「あ!そうそう!私、来年から学校にまた行くよ!ママがそう言ってくれたの!」

そうなん!?

うん!よかったね!🙂

「うん!がんばって勉強する!」

うん。がんばって😊

「うん、、ありがとう。

今、とっても幸せな気持ちだよ、、、」

、、、

ほんとに、

ほんとに、よかったね。。


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自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。)
あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。
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