2021-01-17 【フィリピン・セブ・シヌログ祭り、その概要と由来と歴史】 ~そして、フィリピン最大のお祭りシヌログも、コロナ渦の今年はオンライン、、、 (#サントニーニョとマゼランクロス #マゼランとスペインとフィリピンとキリスト教 #新型コロナウィルスとイベント・フェスティバル) セブ フィリピン フィリピンフード・フィリピン文化 新型コロナウィルス Tweet シヌログ祭り(Sinulog Festival)の時期がやってきた。NGOの現地事務所があるフィリピン・セブでの最大のお祭り。というか、フィリピンでも最大級のフェスティバルであり、毎年フィリピン全土や海外から400万人もの来場者が集まると言われる。だが。なんてっても今、世界はコロナ渦、フィリピンは世界最長のロックダウンを続けてる。お祭り好きのフィリピン人も、さすがに今年は、シヌログもオンライン開催ということだ。無観客のパレードを中継したりとか。ところで、シヌログとは何かというと。トップの写真は今日。子どもが抱えてる像が、セブの守護神、サントニーニョ(Santo Niño)。シヌログは、キリストの子ども時代を指すこのサントニーニョを讃えるお祭り。踊り子たちがサントニーニョ像を抱えて踊りながらセブの街を練り歩く。それぞれのグループのダンスはカテゴリー毎や全体でのコンテストにもなってる。サントニーニョ像は、1521年にポルトガル人のマゼランによってセブにもたらされた。それ以来、サントニーニョ像はフィリピンにおけるカトリックのシンボルとして、人々の信仰の対象となってきた。幾度となるスペインとの戦争で、沢山の建築物や村が燃えていく中、このサントニーニョ像が無事だったことで「奇跡を呼ぶ像」として信仰を集めることになり、その像は、今でもサントニーニョ教会に祀られている。そして、その奇跡の像サントニーニョを祝うのがシヌログ祭というわけだ。毎年、1月の第3日曜日にシヌログ祭りのハイライト、「グランドパレード」が実施されるのだが、祭りそのものは、それより1週間前からスタートし、フィリピン最古の教会であるサントニーニョ教会でのミサをはじめとする様々な催しが実施される。ようするにこの土日含めて9日間、街ではなんやかやとパレードやイベントが行われてる。10月にはクリスマスモードになり、イベント漬けの12月、クリスマスが終わってニューイヤー、そしてすぐにまたシヌログ、、、年末年始の長期、現地に居てローカル生活してると、この時期、毎日教会にばっか行ってるのはまだしも、イベントやらダンスコンテストやらパレードの練習やらクリスマス会やら親戚の集まりやら、「なんか遊んでばっかだなあ、この人たち」と、浮かれ続けるセブのフィリピン人に、しょうじき呆れたりもする(これくらいの熱意で仕事もしろよ!って)のだが、まあ、お祭り好きのフィリピン人だから仕方ない😅あ。というか、クリスマスとかシヌログとか、そもそも宗教行事であって、遊びじゃないか😲んで、とにもかくにも、いろんな趣向を凝らした仮装とかで踊ってパレードしてるんだけど、めっちゃ踊ってるのは、フィリピン人がダンス好きだからっていうことじゃなく(たぶん😅)、大航海時代、スペインからフィリピンにキリスト教が伝わって、マゼランからセブのフアナ女王がサントニーニョ像をもらった時(そういえば、この様子が、教会の近くの「マゼランクロス」に書かれてるよね。)、その像を持って踊ったことがルーツになってる(らしい、、)そして、シヌログという言葉はセブアノ語の「Sulog」が語源。「Sulog」は「川の流れのような動き」を意味する。また、川の流れのような動きとは、身体を前後に動かすシヌログダンスを表していて、グループ毎に様々な趣向を凝らしらダンスパレードも、その基本型はやはり「Sulog」だ。シヌログの間、パレードや観客、屋台にイベント、通りは人であふれ、大変なことになってる。だからもちろん規制もあって、交通規制はもちろん、アルコール禁止とか、携帯電話の電波制限(テロの遠隔操作対策として近年行われてる)なんかもある。また、フィリピンに数日いると、その明るくフレンドリーで世話好きな人柄から、「フィリピン人ってみんないい人!」って思いがちだが、やはり人混みの中には悪い人もいて、スリや置き引きとかには注意が必要。て、シヌログについて書いてみたけど、今年は、例えば観客席や目立った屋台もない模様。イベントも縮小される。とはいえ、やはり宗教行事として、サントニーニョ教会周辺で、催し(ダンスとかも)は行われており、また教会ではミサも行われている(もちろん感染対策はした上でだけど)ため、それなりの人出はあると思われるが。花火とかもあがるかな?クリスマスやニューイヤーはやってたし。なんというか、コロナコロナ騒いでロックダウンとかしてるわりには、意識が緩いとかがあって、気が付いてみたら蜜になってるのがフィリピン人。特に宗教が絡むと意味不明。「コロナが早く収まるようにみんなで教会に行く」みたいな。でもまあ、今年は1枚目の写真のように、ステイホームでサントニーニョ像に祈る、っていうのが基本形(であってほしい)。特に子どもはまだ外出禁止(ということになってる)だし。ちなみに2枚目からのお祭りの写真は、去年の様子。なんかもう夢のような光景、というか、にぎやかだった。ん?でも、ちょい待てよ。去年の1月って、たぶんもうパンデミックは始まってたよね😳といっても、世界はまだぜんぜん他人事だったけど。ちょうどこの頃、日本ではクルーズ船(ダイヤモンドプリンセス号)でのクラスターが話題になってた。ね?ヒトゴト気分でTVのニュース見てたでしょ?でも怖いよね。中国の武漢での感染爆発はその前年の12月からで、その数カ月後には、世界的なパンデミックとなった新型コロナウィルス、、、シヌログを例年通りやって大騒ぎしてたこの頃には、きっともう密かにウィルスの蔓延が始まってたはず、と考えると、、、😱といっても日本は日本で、何の規制もせずに中国から春節で大量に観光客がやってきてたし、オリンピックの延期なんて考えもしなかった。で、その後の展開は言うまでもないだろう。下部で紹介してる「ロックダウンからの脱出」で詳しく書いたけど、フィリピンでは、3月の初め頃、まだ教会でふつうにミサやってた。しょうじきびっくりした。しかし、その数日後にはいきなりのロックダウン。そして今に至る、、、日本は再度の緊急事態宣言、フィリピンは地域毎のロックダウン規制を続け、世界もまた再ロックダウンに動き、ワクチンの効果はまだはっきりせず、おまけに変異種が次々と発生し、しかし人々の意識は慣れ、緩み、パンデミックには終わりが見えない。なんというか、当たり前の日常が早く戻ってくることを願うのか、それとももう「当たり前」が変わってしまったことを受け入れるべきなのか、考えすぎ、気にし過ぎは、疲れちゃうし、ようするに、とりあえず今では「当たり前」になった注意をしながら、なんとか乗り越え、いや、日本政府のやり方に従うなら、「やり過ごし」ていこう。なにはともあれ、願わずにはいられない。少しでも早くコロナが収束して、めんどいことがなくなって、外国にも行けるようになって、そして、来年はセブがまた、にぎやかなシヌログ祭りで盛り上がれますように、、、 yumekake.com yumekake.com ** ** ** ** JOHNです。よろしくお願いします。 海外のことや日本のこと、世界の現実、経済や政治、ポエムまで、いろいろ書いてます😅 もしよろしかったら、読者登録、スター、 シェアお願いします🙂 自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。 このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。 今後ともよろしくお願い致します。 🍀ブログの文中に表示される広告をクリックして頂くと、そのクリックがNGOへの募金として、フィリピンのスラムの子どもたちへの支援になります。ご協力よろしくお願い致します🙂 🍀NGOの活動にご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。 【 国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」】 ” ただ与えるのではなく、共にわかちあう支援を ” hopehalohalooasis.wixsite.com yumekake.com