2020-10-29 【フィリピンのお墓事情とガラパゴスハロウィン】 ~ハロウィンとはお盆のようなもの?その歴史と文化について。そして、お墓参りのシーンでさえ、どこまでも付いて回る貧富の差という現実、、、 (#ハロウィンの由縁 #フィリピンのお墓 #お墓のスラム フィリピンフード・フィリピン文化 フィリピン セブ 世界では今/国際情報 雑談 Tweet もうすぐハロウィン。「ハロウィンってなんだ?」て、日本でもこんだけ流行れば、疑問に思う人もいるだろう。というか、疑問に思ってほしい😅まあとりあえず、仮装パーティーをしてバカ騒ぎするのが目的な行事、ではない。今年はコロナ渦で、少しは渋谷とかのあの醜態がなくなるかと思うと、ちょい嬉しい。ハロウィンの意味も知らず、ただ迷惑なコスプレ騒ぎをする日本。流行りにのって、軽薄な仮装パーティーに勤しむ頭の足らないやつら。せめて「ところでハロウィンって?」って思って、調べてほしいものだ🙄あ。ちなみに渋谷のバカ騒ぎは、実は世界的にもちょい有名で、「日本のハロウィンって楽しそう!行ってみたい!」な観光客もいるらしい。ん?なんだ「日本のハロウィン」って?😳ていうくらい、日本独自の意味不明のイベントになってる。それは本来の文化的意味合いも知らずに、コスプレして騒いで周りに迷惑かけてひんしゅくを買うイベントのことか?ふむむ、、ああ情けない😑「日本のハロウィン楽しそう」と同時に、「日本人ってキリスト教でもないくせにめっちゃクリスマスを祝うけど、最近は意味も知らずにコスプレハロウィンで騒いでるんだね。不思議な人たち🙄」と軽蔑もされてそうな気がする。ちょい前まで「ガラパゴス携帯」なんて言って、グローバルとは離れた日本独自の携帯文化があったけど、そういう感じで、「ガラパゴスハロウィン」とでも言うべきかなー😶まあ、日本独自の解釈でオリジナリティを出しちゃう得意のやつは、評価するとこなのかもしれんけど、、、😑じゃあ結局ハロウィンって何なんよ?とゆーと、まあ一言で言ってしまえば、「お盆」だ。みんなで仮装パーティー、もOKだけど、せめてそれくらいは知っておいてもいいんじゃないか、と😶ちなみに、クリスマスやイースター(日本ではそんなメジャーじゃないか)はめっちゃキリスト教の行事だけど、実はハロウィンは違う。ケルト人(古代ヨーロッパ中西部に住んでた?)の、サウィン祭っていう、日本で言うお盆みたいな祝祭日が、カトリックの侵略と共に、キリスト教文化と融合していって、、、その後、ハロウィンは長い年月をかけてキリスト教文化圏に広がり、移民たちよってアメリカに伝わって、いつのまにか商業的な意味合いが強くなって、それが日本のハロウィンで最悪な感じで昇華されたと。そんな感じ?古代ケルトでは、11月1日が新年で、大晦日にあたる10月31日の夜に、先祖の霊が家族に会いに戻ってくると信じられてた。なんだけど、そういう霊と一緒に悪霊も蘇ってやってきちゃうもんだから、こっちが仮装したりして、悪霊をびっくりさせて追い払ったり、また、この際だから(?)悪霊に同化することによって、悪霊がもたらす災いを遠ざけちまおうって意味合いもあったらしい。少なくともチャラチャラ仮装して迷惑騒ぎをする日じゃないよん🙄例えば、よく女装して仮装パーティーに参加するやつがいるけど、ハロウィンの起源を考えると、意味不明じゃない?あ。悪霊がびっくりして逃げ出すからいいんだって?😁そうそう、ハロウィンの期限のサウィン祭の「サウィン」とはアイルランド語で「夏の終わり」のこと。ますます ”コスプレでバカ騒ぎ" の日じゃないね🙄というわけで、、、例によって長すぎる前置きからの、、ここからが本題😅写真は、フィリピンの貧困層のお墓。基本的には、キリスト教国のフィリピンでは、死者は復活するとされてるから、埋葬方法は火葬ではなく、土葬。なんだけど、お墓の土地を購入するお金のない庶民は、区画をレンタルする。で、、、貧困層のお墓は、セメントで固めたブロックの中に棺が納められた、ユニット式の簡素なもの。でもって、土葬だからお墓にはそれなりのスペースが必要だけど、貧困層の人たちには十分なスペースを確保するようなお金はない。だから、棺のおさめられたブロックはどんどん上へ上へと積み上げられ、4段5段にもなって、墓地はまるでアパートが立ち並んだような風景になってたりする。それが写真の光景。また、もう初めから、はめ込み式のお墓アパートが建設されてたりもする。それがフィリピンの庶民のお墓事情。ほんと、国によって、いろんな面で、文化(?)の違いってある。うん。ん?でも人が住んでるよ?😳って。。そうなん、フィリピンのお墓には人が住んで、スラム化してる。例えばちゃんとしたお墓タワーの墓地なんて、屋根のついたアパートみたいで、「お墓」というロケーションを除けば、路上生活よりかぜんぜんいい。もちろん不法住居だけど、べつにお墓じゃなくても、スラムのほとんどは貧困層が勝手に家を建てて住んでる。そして、電線を勝手に引っ張ってきて、(もちろん不法に)電気も使ってたりする。でまあ、この墓地みたく、お墓の上に家を建てて住んでたりもする。で、なんで?例えばフィリピンでは、ゴミ捨て場(焼却が禁止なので大規模なゴミ山になってる。けっこう有名。)にもいっぱい人が住んでる。なぜかとゆーと、町から集められてくるゴミから、ペットボトルとかの資源ごみを拾い集めて、それを売ってお金にする仕事をしてるから。そしたらお墓は?お墓のスラムに住む人たちの多くは、やっぱりお墓で働いてる。お寺や霊園の仕事って意味じゃなくて、例えば、お墓にお参りに来る人に、花やキャンドルを売ったり、周辺で屋台をやってたり。でも、その分、お墓の掃除もしてる。職場だしね😅いや、庭か😳だからなのか、行政も暗黙の了解って感じになってる。まあ、路上生活者がいっぱいいて、それを特に厳しく取り締まってるわけじゃないから、同じよーなものか、、日本だって河川敷にいっぱいホームレスの家(ビニールシートとかでできた)が建ってるけど、まあ暗黙の了解で、福祉の支援だってしてるくらいだし。ん?「ホームレスの家」っておかしな表現だな😅ところで。今年ももうすぐハロウィン。言ってるみたく「お盆」なわけで、みんながお墓参りに来る時節。そう、お墓居住者にとっては稼ぎ時!なんだけど、、、今年はコロナで、お墓参りも自由にできなかったりする。住所毎にお墓参りに行ける日が指定されてたり。あと、フィリピンでは、この時期、家族や親戚揃ってお墓参りに行くんだけど(大イベントなのだ)、コロナでいまいち移動もめんどく、集まるのも困難だったりする。ロックダウンで経済活動が止まりお金もない。なわけで、例年のように、お墓にいっぱい人が来ない。なので、このお墓スラムの人々のために、政府が支援(いくらかのお金を支給)をする、なんて話もある。ほんと、みんな、生きてくのが大変な状況。。。あ。ちなみに、富裕層のお墓はまるで違った風景。富裕層のお墓は、広々とした公園のような美しい敷地内に、高級住宅街のように立ち並び、十分なスペースの中に棺がきちんと並べられてる。親戚一同が集まって、そこで宴会してたり、もう、家みたくなってて、泊まっていったりもする。エアコン付きなんてのもある。そうそう、写真のような庶民や貧困層のお墓は、レンタルだって書いたけど、都市部だと安くて5000ペソ(日本円で11000円くらい)で5年間、このお墓アパートのユニットスペースを借りられるって感じ。その後は、更新もできるし、でも、お金がないと、処分されちゃう。そしてそこには、また新しい棺がはめ込められる。なんてゆーか、産まれてから死ぬまで、どころか、亡くなってからも、貧富の差が、どうしようもなく付きまとう。それが、この国の現実。でも、それはあくまでも「この世」の話。きっと天国では、そんな差別なんかなく、みんな仲良くやってるよね。そう思いたい、、、yumekake.com yumekake.com ** ** ** ** JOHNです。よろしくお願いします。 海外のことや日本のこと、世界の現実、経済や政治、ポエムまで、いろいろ書いてます😅 もしよろしかったら、読者登録、スター、 シェアお願いします🙂 自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。 このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。 今後ともよろしくお願い致します。 ※NGOの活動にご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。 【 国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」】 ” ただ与えるのではなく、共にわかちあう支援を ” hopehalohalooasis.wixsite.com yumekake.com