スラムの片隅から世界を、、【YUMEKAKE/JOHN's diary】

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

「行き場も希望も失いつつある人々が夢見るものは」 ~今、ここフィリピンでは、新型コロナウィルスの社会への浸食により、何もかもがうまくいっていないのかもしれません。それでも人々は、耐え忍び、強く生きています、、

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” あれ?もうこんなに観客入れてるの?
何?野球?サッカー?
あ。外国だね。
いつもフィリピンのこと書いてるからやっぱフィリピン?
あれ?でもロックダウンがどうこうっていつも騒いでない?
ん? ”

と、思うかもしれません。
が、これはもちろん、スポーツイベントの観客とかではありません。
よく見てみて下さい。
スタジアムの観客席の人々はみんな、大荷物です。
寝転んでる人もたくさんいます。

ここは、人々の、ある意味、新型コロナウィルスという社会現象によって生じた、悲惨な避難所です。

フィリピンという国の、ひとつの大きな産業は「出稼ぎ」です。
多くの方が、海外で働き、国の家族へ送金でしています。
日本のイメージでは、水商売や、あと最近では介護とかでしょうか。
しかし、例えば、中東(ドバイやカタールサウジアラビア等)では、例えば、メイドさんとしての出稼ぎが多くあります。
というか、日本ではメイドというシステムがほとんどないのでピンとこないかもしれませんが、例えば自分の知り合いは香港とかでも、住み込みのメイドをしています。

あ。メイドというと、日本ではメイドカフェですか?(^^;)
それは置いといて下さい(;・∀・)

まあようするに家政婦さんなのですが、もちろんそれだけでなく、様々な職業で、世界各国にフィリピン人は出稼ぎに行っています。
国として推奨し、外貨獲得のために力を入れていることで、
その養成のための専門学校もたくさんあるくらいです。

あと、コロナ初期に話題になったクルーズ船でもフィリピン人はいっぱい働いています。
その結果、フィリピン沖には、たくさんのフィリピン人スタッフを乗せたままのクルーズ船が、数多く停泊しています。

そして、世界では今、新型コロナウィルスが蔓延しています。
フィリピン人が出稼ぎに行っている地域ももちろんコロナで大きな被害を受け、メイドを雇っている富裕層にも影響があり、休業によって仕事がストップし、賃金が払えなくなった雇い主が、住み込みのメイドを追い出し、路頭に迷わしたり、ということもあります。
また、経済停滞のしわ寄せは、やはり、外国人労働者に厳しく降りかかり、突然解雇されたり、多くの方が、異国で職を失いました。

日本でもそうですよね?
仕事がなくなった外国人労働者技能実習生が、仕方ないからたくさん祖国へ帰りました。
で、日本では、今、人手不足に陥っているという、わけのわからない悪循環が起きています。

そのようなフィリピン人の出稼ぎ労働者をOFW(Overseas Filipino Worker)と言います。
コロナ渦により、出稼ぎができなくなり、たくさんのOFWが帰国しました。
しかし、とりあえずマニラ(首都)へ帰り付けても、その先(多くのOFWは地方出身者です)へ行くことができません。
ロックダウンで交通網も影響受けていますし、仕事がなく帰ってきてお金もありません。
結局、どうにもならず、人々はホームレス状態になっていました。
そういう人々が街に増えていき、さすがにマズいと思ったのか、政府が待機所を設けました。
それがこのスタジアムです。
路上生活よりはマシだろ?ということでしょうか。
そして人々は、ここで、確実な当てもなく、政府の支援で地方への移送を待ちます。

とりあえずスタジアムの観客席で生活、というだけでも、日本からみたら、酷い話です。
そして、当たり前のように、ソーシャルディスタンスも何もありません。
グラウンドには検疫所があるのですが、これでは、観客席でクラスターを作って、グラウンドで検疫して、収容する、という作業をしているだけです。

これが、今、起きている現実です。

おそらく、日本から仕方なく帰国した技能実習生だって、ここにいるかもしれません。

世界最長のロックダウンが続くこの国では、未だにこのような混乱が続いています。

そして、感染状況が収まらない地域では、ロックダウンが厳しくなり、封鎖され、警察や軍が各戸を訪問して、感染者をあぶり出すという作業が始まりました。

家に、ライフル持った迷彩服の軍人がどかどかやってきて、同行する検査官が強制的に住民の検査をします。
検査は仕方ないにしろ、その光景は、とても恐ろしいものでしょう。

あへてネガティブな言葉を使うなら、それはまるで、

「コロナ狩り」

です。

新型コロナウィルスの猛威は、ここフィリピンでは未だ収まっていません。

それは、もうすでに、社会を、人々の心をもむしばんでいます。

辛く不安な日々が続きます。

人々は、この国は、

いったいどこまで耐え続けることができるのでしょうか?

そして、この悲惨な状況から、またこの国が生き返ることができるのは、いつになるのでしょうか?

そして、今、

スタジアムの観客席で日々を過ごし、
行き場も、希望も失いつつある、この人々は、


いったい何を夢見て、何を信じ、日々を送っているのでしょう。

目に浮かぶのは、故郷で待つ、子どもや家族の笑顔でしょうか。

皆が一日も早く、あたたかい我が家に帰れる日を、心から願ってやみません、、、

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海外のことや日本のこと、世界の現実、経済や政治、ポエムまで、いろいろ書いてます😅
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あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。

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「大丈夫だよ。繋がってるから。」 ~フィリピン・セブ島のスラムにおける緊急食糧支援

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先日、NGOの現地事務所前にて、周辺スラムの人々への、食糧支援を行いました。

新型コロナウィルスの感染状況が落ち着かず、未だ、世界最長のロックダウンが続くフィリピンにおいて、もう四ヵ月半に渡って、仕事もなく、疲弊した生活を送り、スラムの人々は、飢えに苦しんでいます。

ロックダウンが始まったのは3月中旬です。日本では、学校の休校要請はもう出ていましたが、まだ休業要請とかの前で、自粛もどこか緩く、人々の意識も、それほど緊迫感のあるものではありませんでした。

その頃から、ここフィリピンではロックダウンが開始され、休校・休業、そして集会の禁止、外出や行動の制限または禁止、等の措置がとられました。

初めは、自分も様子を見ていました。
日本のように国民全員10万円なんてありえないですが、政府からの食糧配給とかもありました。しかしそれは、地域によって差があったり、また、想像以上にわずかなものでした。

しばらく耐えれば、、と思っていたのですが、ウィルスの感染状況は一向に収まらず、むしろ酷くなる一方で、いよいよ状況が酷くなり、貧困層の人々からの、飢えに苦しむ訴えが増え、「もう限界」だと判断し、NGOでも支援に動き出しました。

「これはただの貧困への支援ではなく、災害とかへの緊急支援と同じ」と、位置づけ、緊急の食糧支援や炊き出し等を始めました。

もちろん緊急の支援ですので、資金はすぐには用意できず、とりあえずは、日本政府が自分にくれた(まだその時は実際には手にしていませんでしたが)例の10万円から、という感じで、支援活動を始めました。

その後、クラウドファンディングや、支援者のご協力も頂き、今現在も、支援活動を続けられています。

ただ、それでも、支援活動を始めた当初は、こんなにも長い間、状況が落ち着かないとは思っていませんでした。(例えば日本もヨーロッパも、もう通常の生活への道を模索しているように。)

しかし、現実はより厳しいものでした。

悪化する現地の状況に対し、当初の予定よりも、より手厚く、また長期の支援が必要になっており、現地のスラムの現状は、本当に酷いものとなっています。

NGOでは、いくつかの地域で、食糧配給や炊き出し等の支援活動を行っていますが、先日実施した、この地域での支援活動は、今回が2回目になります。


今回の支援活動には、現地の日本法人が、協力してくれました。
このように、たくさんの方々のご支援・ご協力により、NGOの支援活動を継続することができています。
本当にたくさんの方々にご協力を頂き、こうして今も、その思いとご支援が、スラムの人々の命を支えることができています。

現地の人々みんな、心から感謝しています。

こんなにも厳しい状況のなか、それでもこうやって、多くの支援者のあたたかい気持ちと繋がり、そしてその思いを感じながら、みんな、なんとかこの惨状を耐え忍び、せいいっぱい生きています。

本当に、

本当にありがとうございます。

人々の生活が平穏に戻るにはまだまだ時間がかかるでしょう。

また、NGOの支援活動も続きます。

現地の方々と協力しながら、もう一度、安心した笑顔のあふれる日々を迎えるために、これからも、今できる限りの支援を続けていきます。

日本も、思ったより感染状況が改善せず、気が付いてみたら、人々の間に、すっかり自粛ムードが根付いています。

フィリピンでもそうなのですが、おそらく多くの国が、その程度の差こそあれ、日本と同じように、感染抑止対策と経済活動再開への調整にせめぎ合いをし、試行錯誤しながら、出口戦略を探っています。

答えはわかりません。

専門家やコメンテーターが好き勝手なことを言っていても、現時点では、本当の答えは、誰にもわかりません。

何をどう信じて行動すればわからない現状の中、それでも我々は、今、自らができる最善を尽くすしかないと思います。

周りとの意識の差を嘆いたり非難しても何も変わらないし、結局は、自分が気を付けるしかないようです。

世界は今、新型コロナウィルスの影響を受け、地域・国によって様々な現状があり、それぞれの対策をとっています。(何もせずに感染者が増え続けている国もありますが。)

しかしすべてに言えることは、ひとりひとりの意識が大切だということです。

そして、周りの人を思いやり、気遣う気持ちと行動が、その国を救う道へと繋がるのだと思います。

いえ、本当は、国とかそういうのは関係なく、世界中の人々が、状況や思いを分かち合い、支え合う、そんなふうになったらいいな、と思います。

なにはともあれ、皆さま、あらためて、日々の生活に適度な注意をしながら、自ら、そして周りにも目をやり、気を付けて、くれぐれもご自愛下さい、、、

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「本当に大切なものは、、」 ~フィリピン・セブ。ロックダウン下で迎えた、小さな小さなHAPPY BIRTHDAY、、

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今日は、現地ボランティアの高校生の誕生日です。

でも、フィリピンは未だ新型コロナウィルスによるロックダウン下にあります。

外出や行動の制限もあります。

ですが、すぐ近所の友だちとかが集まってくれました。

ささやかだけど、今日の日を祝うため、パーティーの準備をします。

ちなみにフィリピンの誕生日は、とにかく誕生日側が、来客をもてなします。

お金持ちの娘の誕生パーティーなんて、なんてゆーか、ほんとに「ザ・パーティー」なのです。

披露宴みたいな感じ。

自分も、近所で誕生パーティーやってて、そんな知り合いでもないのに顔出して、いっぱい食べ物食べて帰る、みたいなのが何度もあります。

くじ引きやビンゴで景品出したり、それもぜんぶ誕生日の本人側が用意します。

今日のパーティーも、来てくれた人たちのために、たくさんの料理を準備しました。

大量のライスと、チキン(たぶんこの日のために一羽を解体した)と、スープとジュース。

、、、

ん?パーティーっぽくないって?

ケーキはないの?って?

うーん、、、

残念ながら、この子の家の経済状態ではこれがせいいっぱい。

来てくれた人に、せめてお腹いっぱいになってもらおう、とたくさんご飯炊いたけど、

もしかしたら、メニューは、日本の普段の夕食よりも質素。

でもね、

彼女も友だちも笑顔でいっぱいです。

お金はなくても、豪華なパーティーフードはなくても、高価なプレゼントなんかなくても、

みんなの笑顔と、あたたかい気持ちがあればそれでいい。

もしかしたらうちら日本人とかが、なんだかんだいってぜいたくな生活を送ってるうちに、

忘れかけてるような、でも本当は当たり前の、大切な気持ちや空間がここにはあるんだな、っていつも思います。

めいっぱいの愛があふれてます。

ただでさえ生活が苦しいのに、新型コロナウィルスで、仕事もなくなって、

今、スラムの貧困層は、生きていくだけでもたいへん。

彼女もそのひとり。

いつもは、量を増やすためにお米をおかゆにして、ほとんど具のないスープをかけて食べるだけ。

でも、今日は、

家族がこの日のために、とっておいたお金や食材で、がんばって、こんなシンプルだけど、あたたかいパーティーを準備してくれました。

それだけでとても幸せだよね。

だから、

だから、こんなにも笑顔になれる。

だからきっと、

またがんばれる。

この辛い日々が過ぎ去るまで、

暗闇から光が差し込む日まで、

家族や友達と励まし合いながら、なんとかがんばれる。

だから、

笑顔でいよう。

今日も、

明日も、

きっと、

笑顔でいよう、

ね、、、

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「よそ者同士が足を引っ張り合うという哀しい現実」 ~ネットによる誹謗中傷や、顔の見えない殺伐とした言葉は、荒涼とした時代の風景が生み出した人間の貧しさなのか、、

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自分は、フィリピン・セブ市に現地事務所を置く国際協力NGOの代表をしています。
よって、やはりその近辺をメインに活動をしています。
そのような現地との関わりも、NGOを立ち上げる前から数えれば、かれこれもう20年近くになります。

ただ、海外によくある日本人コミュニティでの付き合いとかはまったくなく、宗教の勧誘とか以外では(^^;)、フィリピンにたくさんいる現地在住の日本人との直接の交流がありません。

とにかく現地のローカルな、スラムの人々と深く関わり合いながら、草の根の支援活動を行ってきました。

とはいえ、近年、SNSの発達により、ネット上での現地邦人の知り合いは随分増えました。
そして、投稿への書き込みやチャット、LIVE配信やZOOM等で、コメントしたり、情報を得たり、有意義な交流を楽しんでいます。

そして、facebook内には、たくさんのグループ(SNS内のコミュニティ)があり、自分もいろいろ参加し、情報収集や発信、交流等に利用しています。

フィリピンに深く関わっているため、フィリピンのグループにも多く参加しています。

その中に、セブ島に関するグループもあります。
NGOのメインの活動がセブなので、もちろん参加しています。

ただ、ご存知のように、誹謗中傷やフェイクニュースステルスマーケティング等、昨今のSNSやネット上では様々なトラブルが起きています。

自分も、例えばスタディツアーやクラウドファンディングの宣伝をしたりして、そこにはお金が絡んでいることもあり、今まで、様々な事実無根の誹謗中傷や嫌がらせに合いました。

また、国際協力NGOなんてものが、なんか怪しい、って思われることが多いのもよくわかっています。


そして、先日、このようなことがありました。

facebook内のセブ関係の、あるグループで、自分はそこを情報発信や情報収集の場として利用していたのですが、そのグループの管理人が、以前から自分の投稿に、ちょくちょく難癖を付けてきていました。

とはいえ、こちらから見たら、特にたいした意味もない言いがかりみたいなものでしたので、感情的に言い返したりすることもなく、情報や事実の元、ちゃんと丁寧に対応していました。

逆に、その方の投稿に対しては、「大変ですけど気を付けてがんばって下さいね」とか(実際に、ロックダウン下のセブ市での生活は本当に大変だと思うので)、好意的にコメントしたりしていました。

ようするに、言い争いとかではなく、向こうが一方的に批判的に絡んできていたわけです。

まあ不快には違いありませんが、それはそれでいいです。ネットってそんなものです。自分も覚悟して利用しています。

で、自分はそのグループへ、フィリピンのことを書いたブログや動画、またニュースとかをシェアしたりしていたのですが、その管理人が知っている情報(もしくは彼の考え方)と、自分が現地との関わりの中で得た情報に差異があることがあって(と、向こうが一方的に思って)、たまに「そんなことはない!」っていうコメントが来たりしたのですが、、、

まあ、このあいだも現地ローカルで起きた出来事についての投稿に、そういうことがありました。

そしたらなぜかもうひとりの管理人が、わざわざ別のコメントで、「私が資金を出して、○○さんに頼んで、その地域の人に仕出し(弁当?)をしてもらうので、教えて下さい。」みたいな探りの書き込みがあり、「どうせ裏でつるんでるのに、なんでこんなめんどい絡み方するのかな」と思いながらも、丁寧に、合理的な返答をしました。

「もしそちらでそういう動きができて支援をして頂けるのなら、他に支援が行き渡ってない地域がたくさんありますので、そちらを支援してあげて下さい。よろしくお願いします。」

というふうに、いくつかの地名もあげて紹介し、対応しました。

仕出しをしてくれるという管理人の居住地は、NGOの活動地域の近くとのことで、そこにも多くの貧困層が厳しい生活を送っているので、できれば、自らの近隣地域の支援から、してあげて下さい、という、なんということもない当たり前の提案をしました。

と、そうしたら、その後すぐに、そのグループを退会にさせられました。

もちろん、退会については仕方ないのです。

それは管理人の権限ですので、管理人の方針にそぐわないと判断されたのでしょう。

それはいいのですが、自分が退会した後に、下記のような投稿がされました。

あ。とはいえ、自分はもうグループに入っていないので知らなかったのですが、フィリピン関係でお世話になっている知人が連絡をくれたのです。それまではぜんぜん気にしてなかった(というか知らなかった)のですが、とりあえずなんだろう?と思い、自分の知り合いでそのグループに入っている人から、その投稿の内容を教えてもらいました。

それは以下のような投稿でした。

「管理人の○○です。
セブ市内の貧困層の困窮状況等について虚偽の情報を当グループに投稿し、募金活動をした疑いのある日本在住の参加者をグループメンバーから外しました。 
このメンバーの言及しているバランガイのひとつは、当グループの管理人のひとりである○○さんの居住する場所です。しかし、このバランガイに住む○○さんがその事実を確認できません。 
よって、虚偽の情報を流し、募金活動をしていると認定しました。」

というものです。

まあ、ようするに、自分が深く関わっている人々から得たローカルな情報について、管理人は知らなかったので、それは嘘だと。というわけです。


しかし、逆に、自分は、この20年間、その方(管理人)の名前を、地域の人々の間から、一度も聞いたことがありません。

簡単に言えば、生活範囲や行動範囲が違うだけの話で、お互いが知る出来事やローカルニュースが、重ならないのは、別におかしなことではありません。(なんせ自分は、いつも怪しいスラムの中でうろちょろしていますので、そこらで日本人を見かけたこともありません。)

例えば、自分は、自分の関わりのある人々や地域(それはほんの狭いコミュニティです、日本で言えば、「○○市○○」くらいの感じです)で、そこから得た情報や、人々に起きた出来事、また、自分が行っている活動等を、グループで共有し、また、逆に、自分の知らない地域の様々な情報を得ようと、そのグループを活用していました。そして、自分が深く関わっていない地域の出来事については、それこそ自分には「事実を確認できない」のですが、「あそこではそんなことがあったんだあ」と単純に受け取ります、そこから自分なりに感じたり考えたりします。疑問があったら調べますが、でも、本当のローカルな情報は、そこに深く関わっている人にしかきっとわからなかったりもします。ただそれだけです。というか、それ以上何も言えません。だって「知らない」んだから。

残年ながら自分には、自分の知らないことが虚偽の情報だと考えることに理解ができません。

あ。ただ、さっきも書いたように、それはそれで、そのグループにおいては、「管理人が知らないことは嘘」、なら、そういうことで、ルールとして受け取ることに問題はないのです。

そしてそのルールに反したことでの退会処分もOKです。

ただ、見過ごせないのは、「虚偽の情報を流し、募金活動をしていると認定しました」というくだりです。

「当グループとしては」ということだとは思うのですが、多くの方がこの文言を目にし、「あの団体は詐欺だ」と思うのではないでしょうか?

不正を働いて募金活動(今回のクラウドファンディングのことでしょう)をしていると。

NGOYoutubeチャンネル(興味のある方は、下記リンクの「自己紹介・NGO連絡先」の記事より見られますので、もしよろしければ、見てみて下さい。)に、新型コロナウィルスによりロックダウンで仕事を失い、飢えに苦しんでいるスラムの人々への支援活動の動画をいくつかアップしています。例えば、その活動報告の動画も、ぜんぶ嘘で、捏造だったり、どこかから引用したりと思っているのでしょうか?

ちなみに、動画に写っているすべての人々について、所在も名前もわかります。ようするに、自分はNGOの活動の中で、その地域とそれくらい深く結びついており、だからこそ、まるで隣近所で起きた出来事のように、他の多くの人々が(ましてや外国人が)知らないような出来事やローカル情報も知ることができるのです。

それは自分だけじゃないですよね。例えば隣の家に空き巣が入ったら、隣近所では大きな事件ですが、例えば隣の県の会ったこともない誰かが、その事件を知ってますか?そして、知らないからといって、その出来事が嘘かといったら、そういうわけじゃないですよね。特に難しい話ではなく、ただそれだけのことです。

確かにこの管理人とNGOの活動地域は、近くにあるのかもしれません。
しかし、お互いが、ずっとそこで仕事をしたり、活動したりしているのに、一度も名前や噂さえ聞いたことがありません。
かといって、自分は、この方の生活や仕事についてのブログの内容を、「虚偽」だとは、一度も思ったことはありません。まったく聞いたこともない人ですが、疑う理由もありません。

ところが相手は違うようです。

残念ながらそういうことです。

しょうじき言ってしまうと、、、

自分と直接関わったことのある方はわかると思うのですが、自分はふだんぜんぜん怒らないヤツで、というか基本いつもヘラヘラしています。

ですが、久しぶりに、ムカついてしまい(一瞬ですが(^^;))、こんな楽しくないブログを書いてしまいました。

自分らの活動や、スラムの人々の困難な現状を、「虚偽の情報」だと言うことは、実際に困窮している人々への冒涜ですし、自分もそれを許せません。また、NGOの信用問題にも関わり、名誉の棄損だとも思われますし、事実無根の誹謗中傷に対し、団体の代表として、何もしないでほおっておくわけにはいきませんし、支援者に対して説明責任も生じます。

おそらくこの方だって、現地で生活しているのだから、貧困層の厳しい現状についてはわかっているはずです。いくらふだんは関わってないスラムの人々のことだとしても、少なくとも想像はつくはずです。貧困とは無縁の日本人の本人ですら、大変な状況にあると思いますし。

なのに、このような見方や発言をするのは、いったいどういうつもりなんだろう、と思ってしまいます。

好き嫌いでグループから排除するのなら、別に何も思わないのですが、公に「虚偽」扱いされるのは、やはり認めることはできません。

なんというか、、

異国でそれぞれがんばっている日本人の足を引っ張る行為は、きっと、どこの世界でもあるのでしょう。

まあ、よく聞く話です。

哀しいですが、それが現実です。

でも、自分は、せめて、がんばってる日本人を、同じ母国の人間として、応援してあげたいと思います。

あ。題名に「足を引っ張り合う」と書きましたが、今回は、「引っ張られた」だけですが(^^;)

本当は、、

自分は彼のことを、「近くに住んでるみたいなので今度訪ねていってみようかな」「商売してるみたいだから、そこから仕入れてみようかな」なんて思っていて、そのうち、現地で直接連絡をとってみようと思っていたので、なんか、それも残念です。

せっかくの日本人同士なんだから、何か助けあえたり、交流したりできたらなって、ネット上での顔の見えない(なぜか一方的に抱かれてる)疑心暗鬼も、会えばまた違うし、と思ってました。

そう思うと、ネットってめっちゃ便利ですが、やっぱりとても哀しいものでもありますよね。

あれ?おかしいな?この話、こういう結論?😅


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「四ヵ月ぶりに直に人と話した😅」 ~実際に現地に行って、その過酷な現状を見たり、子どもたちと触れ合ったりすれば、きっと、自分に何かできることはないか、と思うよね、、

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今日は、支援物資を事務所(自宅ですが😅)まで、持ってきて頂いた方と会って、ガストで少しお話しをしました。

実を言うと、3月中旬に、ロックダウン下のフィリピンから緊急脱出・帰国した時以来、親以外の人と、初めて直に面と向かって言葉を交わしました。

また、レストランとかに入ったのも、それ以来です。

仕事がテレワークでできてるってこともあるのですが、ほんとにずっと引きこもってたんだなあ、と改めて思います。

引きこもりといっても、近所のスーパーに買い物に行ったり、ちょっと散歩くらいはしてます。

ただ、電車やバスに乗ったこともなければ、駅の向こう側に行ったこともありません。

まあ、だからといって、それほど苦ではないのですが、みんが気軽に誘い合って飲み会をする、とか、いつになったらできるかなーって思ったりもします。

え?もうしてるって?😳

たぶん、自分も誘われたら行きます😁

今日、支援物資をくださった方は、ご自身で、インドやベトナムの孤児院等に支援活動をされている方なのですが、やはりこのコロナで、現地へ行くのが難しくなり、家にいっぱいある寄付の服をどうしよう、って思っているところに、facebookの自分のNGOの投稿に興味を持って頂き、ご連絡をして下さり、今日、遠くからわざわざレンタカーで、知り合いから集めたというその大量の衣服を、運んできてくれました。

本当にありがとうございました。

もちろんその方にも言ったのですが、自分もやはり、今は現地へ行くのは無理ですし、おそらくしばらくは難しいでしょう。

でも、ある程度自由に現地(フィリピン)と行き来ができるようになったら、すぐにたくさんの支援物資を持って、現地へ赴きたいと思います。

短い時間でしたが、お互いが、それぞれの活動の経緯や様子、思いを語ったりして、とても有意義な時間が過ごせました。

「実際に現地に行って、その過酷な現状を見たり、子どもたちと触れ合ったりすれば、きっと、自分に何かできることはないか、と思うよね」なんて話に共感し合いながら、、、

ところで、

ガストで待ち合わせたのですが、彼の、自分を見た第一声が、「想像と違った」でした。

そうなのです。自分の国際協力NGOの様子や、活動紹介の文章とかを見てると、確かに、「それがこいつ?」と、みんな思うようです😅

なんというか、意味不明にチャラく見えます😱

ハードロック系のバンドをやってた頃の癖?影響?のまま今になっちゃってるのですが、もうそれがキャラになっていて、なかなか抜け出せないでいる感じです😳

まあ、いいのですが、、、

ただ、第一印象の悪さ(?)はまあ、気になったりもします。

でも、例えば、大雪が降った晩とか、近所の通りの家々の玄関前をぜんぶ、深夜に雪かきして回ったり(善いことをしてる気はなくて、単にそういうことするのが好きなのですが😅体力バカですし。)、地域の清掃活動や行事のもマメに参加して、ひたすら愛想笑いを振りまくという、、、で、「彼は見た目はあんなんだけど、、、」とギャップを思われるのが、けっこう好きでもあります😅

そんな自分の話は置いときまして、週に何度かの現地のスラムでの食糧配給や炊き出しの活動への指示を出したり、こんなふうに支援者の方と交流したり、今は現地のみんなと遠く離れていますが、なんだかんだとずっと繋がってるのを感じます。

日本は今、感染者がまた増え出して、がちゃがちゃしてますが、以前のように、なんか落ち着かないまま、その場しのぎのアナウンスでなんとかやっていくのでしょう。

それはそれでいいです。

そんな中、やっぱりわざわざ東京に遊びに行ったりするのはやめときますが、少しずつ自分自身も、友だちとかに会ったりしようかな、と思ったりしています。

ひとりは嫌いじゃないですが、やっぱり人と交流するのは楽しいし、大切なことですよね🙂

もうずっとひとりで引きこもってるので、人に会うのに勇気がいったり、なんかめんどくさくなっちゃってたりもしたのですが、そろそろもう、、、

それに、、

やはりロックダウン状態が続くフィリピンと関わっていることがあって、現地の状況を肌で感じてると、気軽に外出したりする気になれないのですが、
ただ、よく考えてみれば、そんなフィリピンの方たちだって、この四ヵ月間、自分のように、直に話したのが親を入れても今日で3人目!なんてことはないような気がします😶

というわけで、誰か誘って下さい😅

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JOHNです。よろしくお願いします。
海外のことや日本のこと、世界の現実、経済や政治、ポエムまで、いろいろ書いてます😅
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自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。)
あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。

今後ともよろしくお願い致します。

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「今、この時に、必要な支援を」 ~新型コロナウィルスによるロックダウンが続くフィリピンで、今できるせいいっぱいの、草の根の支援を続けています。

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先日、現地(フィリピン)の都市部で生活する方から、このような話を聞きました。

「今、街では、捨てられたゴミを、野良犬と猫、ネズミ、そしてホームレスとで、奪い合っている。」と。

べつに人間と他の動物を比較するわけではありませんが、なんにしろ、今、新型コロナウィルスによるロックダウンで、ゴーストタウン化した街で起こってる、それが現実です。

社会のひずみは、いつもこんなふうに、底辺の人々にいちばん重くのしかかります。

スラムの貧困層の人々も同様です。

ただでさえ、定職に就き稼ぐことが困難なのに、多くのオフィスが閉まり、仕事が止まっている今、ほとんどの家庭は、収入がゼロです。

その状態が、もう4ヵ月です。

NGOでは、外出禁止や移動制限の中、現地の役場と交渉して、現地ボランティアの協力で、なんとか支援活動を続けています。

おそらく自分たちの団体以外のNGONPOは、このような活動が今はできていないと思います。なぜなら、そもそも基本的に、人が集まってもいけないし、イベントもすべてできないからです。

ロックダウンが終わってからの支援活動のために、自分らと同じようにクラウドファンディング等で資金を集めている団体もいくつかありますが、現時点で動くことはできていないようです。

ただ、自分らのNGOは、日本の団体ではありますが、もともと現地スタッフや現地ボランティアを中心に活動し、現地事務所もスラムの真ん中に設け、地域の中での結びつきを大切にして活動してきました。
その活動の中で、地域の自治体や教会とも協力し合ってきたので、今のこのような状態(一般の人は、隣町へ行くこともできない)でも、特別に許可をもらい、現地スタッフやボランティアも活動を許されています。
今、この瞬間にも飢えに苦しむ人々がいて、そのような現状に、今この時に必要な支援を行っています。
こういう時に、現地に根差した、本当の草の根の支援活動の在り方が問われるのだな、と思います。

写真は、先日、山奥のスラムにおいて、お米と缶詰の配給をした際に、お礼のメッセージと共に、送ってくれた写真です。
この姉妹には、この上にもお姉さんがいるのですが、父親が違っていて、また暮らす家も違うのですが、同じスラムにそれぞれ住んでいるという、なんか複雑な感じの子たちなのですが、まあ、その3姉妹は、家も近いし、仲良くやっていて、「子どもたちには罪はないんだよなあ」なんていつも思っています。

このような現状なので、外国人でもある自分は、山奥のスラムには直接行くことができず、現地ボランティアに支援活動を任せているので、この子たちにも、もうしばらく会っていません。

そして、こんな状況下でも、子どもは成長していきます。

その成長を、こうして写真でも見られるのは嬉しいのですが、この四ヵ月間、この子たちはほとんど家から外へ出ておらず、友だちにも会えません。

でも、NGOの炊き出しの日には、子どもたちの外出が許され、集まった友だちにも会うことができます。

そういう意味でも、このロックダウン下での活動の実施は、とても意義が深いものとなっています。

今日もまた、違う場所(NGOの現地事務所のある、市街地の外れのスラム)で、食糧の配給を行っています。

その様子は、また改めてご報告致します。

みんな、飢えに苦しみながらも、なんとか耐えて、支え合って、がんばって生きています。

またみんなで気軽に、笑い合える日を信じて、、、

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「” コロナは茶番 ” という流れへの私的見解」 ~新型コロナウィルスは怖いのか怖くないのか、とりあえずもっと怖いものがあることも確かだけど、、

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まず、先に、、、

自分的な考えでは、とりあえず日本においては、もう、コロナコロナって過剰反応しないで、もちろん個々の意識や行動で、じゅうぶん恐れて注意や対策はしつつも、だんだんもとのような一般生活を送ってく方がいいと思う。そういう段階だと思う。東京で感染者が増え始めてるけど、でも、ある意味、200人前後で安定してる。ここでまた休業要請とかやっても、それほど変わらないと思う。変わっても一時的なもので、自粛を解除したらまたもとに戻るだろう。その繰り返しの度に自粛要請とかしてたら、じゃあもう、ワクチンが開発されるまでずっと休業かい?ってありえない話になっちゃう。もうこの病気は、そういう感じで感染する状態になってる病気ってだけのことで、とりあえず状況は変わらない気がする。

初期の段階で、感染爆発を防いだ国々(日本も含めて)は、もう出口戦略、経済活動を含めたコロナとの共存を図っていくほうがいい。補償よりも、医療環境の整備にお金をかけた方がいい。初期対応の徹底や医療崩壊防止のために。

で、もしかしたら、その「あくまでも日本における場合」での自分の意見とは、相反すること(それも自分の意見なんだけど)を、これから書くかもだけど、言いたいことは、「コロナ後に向けて前に進むべき。でも、コロナへの恐怖は忘れちゃいけない。」なので、誤解しないでほしい。

何も知らずに平気な顔でガンガン進んでくのと、注意しながら一歩一歩道を踏みしめていくのとでは、おそらく結果も過程も違う。

で。

「コロナの恐怖なんて嘘だ」

「コロナは茶番!」


ていう意見がさいきん増えてきた。

そういう人たちは、たいてい、「インフルエンザの方がいっぱい死んでるし!」と、勝ち誇った顔をするのだが、

それって、インフルエンザにはたいした対策しないのに、どーしてコロナはこんな大騒ぎしてるん?ってことだよね?

で、ちょい考えてみた。

とりあえずインフルエンザが蔓延しやすい日本に関して言えば、インフルエンザにはたいした対策してないから、感染者も死者もいっぱいでるわけじゃん?

で、コロナに関しては、それなりに注意喚起をして、自粛要請や緊急事態宣言の結果、今のような状態なわけでしょ?

じゃあ、インフルにも、流行り始めた段階で同じように、休校要請や休業要請したら?
移動自粛で旅行にも行きにくくなって、わけわからん自主警察も出現したら?
そしたらきっと、毎年の感染者も死者も減るよね?

逆にコロナに何もしなかったら?
ブラジルのようにならなかったと誰が言える?

結局、日本において「何もしなかった」時のデータがないから、何とも言えないけど、はっきりしたデータもないのに、対処法がそもそも一致していない毎年のインフルエンザと、同じ土俵で比べて、「どーだ?コロナなんてたいしたことないだろ?」っていうのは、ちょっと無理があるような気がする。

もちろんそういう見方もできるとは思うけど、、、

そこらのSNSレベルやYoutuberとかならまだしも、TVや雑誌やネットとかで専門家や評論家もそう言ってるのを見ると、どこにその根拠が?って思っちゃう。

ところで、じゃあなんでインフルエンザにはちゃんと対策しないん?なんでそんなナメてるん?って話だけど、

それは、とりあえずワクチンがあったり(作り方のパターンがわかってたり)、治療法が決まってたり、あとは、感染して発症までの期間が短いし、また、ウィルスが体内から排除される期間もコロナより短い。だから、なんていうんだろう、、ようするに、病気になってることがわかりやすいから、対処もしやすい(結果はどうあれ)。てことだと思うんよ。

でも、コロナは、無症状期間が長くて、その間にもどんどん移っちゃうんだよね。でもって、発症しても、多くの場合、進行がゆっくりなんだけど、ワクチンがないから、重篤化を防ぐ手段が明確じゃないし(逆に言うと、期間があるから、治る可能性も高いかもなんだけど)、それってやっぱ怖いじゃん?

とにかく、まだよくわからん、から怖いのは確かだし、その恐怖を、インフルエンザとの単純比較でどうこう言うのは、ちょっと短絡的思考のような気がする。

(逆に、ただ感染者数の発表に踊らされて、無意味にパニックになるのも短絡的だけど😳)

もちろん、この先、新型コロナウィルスの詳細が解明されて、ワクチンもできて、ってなってくに従って、「あれ?たいしたことないじゃん?」ってなる可能性もあるし、コロナは完全消滅はしないにしても、季節性感染症(インフルエンザみたく)のような扱いになってくとは思う。

早くそういう日が来ないかなって思う。

そして、おそらく今確かに言えてることは、今回の新型コロナウィルスが、毎年のようにやってくる季節性インフルエンザと、よゆーで比べられてしまうくらいのレベルに抑えられてる(とりあえず日本では)のは、「(日本的ではあるけれど)それなりにちゃんと対策をした」から、なんだと思う。

インフルエンザともし比べるなら、むしろ、「コロナでわかったしょ?おかしなことになる前に、インフルエンザにももっと気を付けなきゃ!」じゃないかなあ。

んで、単純比較をするなら、ある程度同じ条件でいくと、、、

去年のブラジルでの1~4月のインフルエンザの死者は100人弱、今年のコロナの死者は4月の時点で3000人弱(それでもこの時点ではまだ現在ほどの感染爆発が起きていなかった。今はもう8万人に届こうとしてる。感染者数じゃなくて死者が!)、、、この単純な、ただの数字上のデータについて説明がつかなくなる。

日本は違う?

うん、自分もそう思う。

だから実は、自分も、日本においては、とりあえず一度落ち着いたコロナについて、また自粛要請とか緊急事態宣言とかせずに、ウィルスと共存していく出口戦略を模索していく段階にあると思う。

もともと、地理的、気候的、人種的等、様々な理由で、インフルエンザは日本を大好きだけど、コロナはそうでもない、ということは言えると思う。

かといって、やっぱり、何もしなかったら、どうなっていたかはわからない。

あくまでも、とりあえずそれなりに(諸外国に比べれば緩かったけど、経済への影響も鑑みて、日本にはそれが合ってたかもしれない。)自粛をした上での結果にすぎない。

初めから「ただの風邪だし、ほっとくべ」でやってたら、ブラジルのようになっていなかったなんて、誰にも言えない。

現時点においては、「もうコロナに対して、一般生活にめっちゃ支障が起きるほど、そんな神経質になるのはやめようよ。」は、日本においては、まあ、言えてるような気がする。

でも、あくまでも、それなりに対策をして乗り越えてきた「今、現時点」の、「日本」(もしくは他のいくつかの国)においての話。

と、自分みたいな、ただの素人が、ちょっとしたデータと経緯だけで、考えたらそうなるんだけど、どうなんでしょ?🙄

まあ難しいのは、コロナ対策と経済活動のバランスなんだけど、ある程度感染者数の増加ペースが安定期に入ってる地域(日本も)は、むりやり規制を厳しくしても、それはあんましもう変わんない気がするんで、それでまた補償だの警備だのってお金を使うのなら、医療環境の整備に使った方がいいと思う。コロナ専門施設を作ったり、入院しても早く治して退院してもらったりして、病床をパンクさせないように。医療崩壊が起きたら流れが変わっちゃうから。

ちなみに医療崩壊で怖いのは、コロナそのものへの対処もそうだけど、コロナ用で確保された病床や人員のせいで、他の病気の人に満足な治療体制が築けなかったり、あと、例えば急性肺炎とかになった時に、やっぱこんな時期なんでコロナを疑われちゃうじゃん?で、近くにコロナ対応の病院がなかったら、結局たらいまわしみたくなって、早期対応してたら助かるはずの命が、助からなくなっちゃう可能性が起きるってこと。

とりあえず日本においては、実際の死者数や重症化率を見ると、そっちの方が怖いかも。

これだってある意味、コロナ関連死、だよね、、

あとはやっぱり人の目や風評被害のようなものだってあるし。
ちょい前に話題になった「岩手はまだ感染者ゼロなんだから、うちが第一号になったら大変なことになるんで、東京から帰省するな」みたいな。

東京の人が地方に旅行に行くと、今は嫌がられそうだから、検査を受けて、それで陰性だったらいいんじゃ?って思っても、コロナの疑い(濃厚接触とか症状とか)がない状態での自主的なPCR検査の費用って4万円くらいとかっていうし、、、😓
コロナになってたり、疑いがあって検査受ける対象になってたり、ならタダなんだけど~、、、

あと、コロナで死亡っていっても、実際の死因は「COVID-19」って病気じゃなくて、持病の肺炎とかなんでしょ?って一見、正論みたいな主張なんだけど、

その持病を悪化させたのが、コロナだとしたら、やっぱコロナのせいには違いないよねえ?

と、

そういうもろもろの、コロナ直接、コロナ関連、コロナ起因、そのすべてがコロナの影響で、自分はぜんぶひっくるめて、やっぱとても怖い。

自分は高齢の親と同居してるんだけど、もし自身がチャラチャラ遊びに行って、例え自分自身が感染しても治るって思ってても、親に移しちゃったら、そうはいかないかもしれない。

そう考えると、やっぱり今でも無駄に外出なんてできないし、しょうじき誰にも会いたくない。

でも誰もがそう思っちゃったら、なんかめっちゃ活気のない世の中になっちゃう。

やっぱそのすべてがコロナの影響。

四ヵ月もそんなことやってるうちに、せっかくちょい成功してたダイエットも台無しだし😭、

とにもかくにも、

今、うちらにできるのは、まだ仮説に過ぎないことを自信満々に主張する専門家やらコメンテーターやらの言葉に迎合せずに、冷静に自分の周りの状況を判断して、地域や社会の迷惑にならないように、今、自分にできる最善を尽くすことだよね!🙂

そして、とにかく忘れちゃいけないのは、世界の被害状況から判断して、現時点では、新型コロナウィルスは「ただの風邪」なんかじゃなく、「めっちゃやっかいな風邪」だってこと。それをわかった上で、次の一歩を模索するということ。

かな?

ん?Go To キャンペーン?べつにいいんじゃない?(まあ、東京が除外っていうのも仕方ないとは思うけど、、)
それを利用するかしないかは自分の問題だし、それで感染したって政府のせいじゃないよ、そいつ本人のせいだよ。でしょ?違うかな?

てゆーか、政府の補助は、旅費じゃなくて、「旅行に行くなら事前に検査が義務だけど、でも割引価格でできる!最大無料!」とかにしたら?(もちろんひっかかったら終了~😅)
そしたらいろいろうまく回るんじゃない?

夏の甲子園だって、結局できたじゃん?野球、めっちゃやってるよね?

なんて、話を派生させてくと、ぜんぜん終わんなくなっちゃうんで、そろそろこのへんで😅

ごめんなさい!勝手なことをダラダラ書いちゃいました!😱

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あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。

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「現地の方とのミーティング」 ~貧困、医療、教育、就労、環境等の問題について、現地の日系企業で働くフィリピンの方とZoomミーティングをしました。(後編)

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前回の続きです。

子どもの教育環境の話から、リモート授業以前の問題として、貧困層には学校へ行ってない子どもが多く、就学率の話になりました。
その時はすぐに思い出せなかったのですが、政府の統計では、「学校に通ったことがない、もしくは、義務教育を途中でドロップアウトした」子ども(24歳までの)は、全体の3/1程度。しかし、これはあくまでも「統計」であり、はっきりいって、現実的には当てにならない。なぜかというと、フィリピンには戸籍のない子ども(大人も)がたくさんいて、なのに「統計」って?な、感じだから。というか、戸籍もないのにふつうに公立の小学校とかに通ってます。どういうシステム?って思っちゃいます😅

では、学校に行ってない子どもは、その先、どういうふうにお金を稼ぐのか、という話題になりました。
子どもの頃は、「露店の手伝い」「家業の手伝い」「路上で水とかを売ってる(日本では想像し辛いとは思いますが、車が渋滞にはまったりとかしてると、水やスナックとかを売りに来ます。)」「トライシカット(チャリンコタクシー)」などなどです。
児童労働?
まあそうなのですが、ここではそこに深く突っ込みません。
もしよかったら、以前の投稿を見てみて下さい。

yumekake.comちなみに、今日のこの記事のトップの写真は、山のスラムの子どもが、山で採れた薪を、町に売りに行くとこです。
これも、まあ、児童労働ですよね、、、

話を戻しますが、そうやって学校に通わなかった子どもが、将来どんな仕事に就くかというと、女性なら「洗濯屋さん(なんて呼ぶのかよくわかりませんが、フィリピンの家庭はそれなりに裕福でも洗濯機を使わず、手洗いが主流で、時に、お金を払って、洗濯をしてもらうことがあります。とりあえず現地でもそのまま” ランドリーウーマン "と呼んでます。)」「ヤヤ(家政婦兼子守り)」「露店」「家業」などでしょうか。
男性だと、土木作業員とか工場勤務とかですが、定職として働けることは少なく、多くは日雇いや期間労働者です。例えば、スラムの家のパパで、職業が「エンジニア」だと言われることがたまにあるのですが、よく聞くと、近所でバイクとかが壊れた時に呼ばれて直しに行く、みたいな感じです。あとは、トライシカットやトライシクル(バイクタクシー)の運転手とかでしょうか(あ。女性もいます。)。

で、そんな感じですので、昼間っから半裸(危ない人なのではなく、暑いから😅)でフラフラしてる大人の男が、そこらにいっぱいいます。
ただ、働かない男がただフラフラしてるのかいうと、そういうわけではなく、料理とか洗濯とか、家事はずいぶんマメにやります。

では、そんなふうに仕事がなければ、やはり貧困になります。
ミーティングの話の流れでは、「どうして貧困になってしまうのか」から、仕事がない、という話になったのですが、
フィリピンは(これはある意味、良いこと、でもあるのですが)、人口に対して若年層の割合が高いです。若者の国です。
ようするに日本の逆です。日本は、年齢層の人口分布図が逆ピラミッドですが、フィリピンは正ピラミッド型なのです。
これは、良い意味では、将来性があることを意味しています。
しかし、現状、働き手はいっぱいいるのに、仕事の数はそれに追い付いていません。
例えばスーパーの店員とかでも、どうしてこんなにいっぱい?と思うことがよくあります。(けっこう暇そうな時も多く、電気屋の店員は商品でカラオケしてたり、レジでは鼻歌とか歌いながら、マイペースでやってます。服屋で選んでると、広げて見て戻すと、その場で畳み直されたり😅)
少しの利益をみんなでシェアする、、という庶民の共存システムが自然とできているのは、自分的には素敵だと思うのですが、そのような状態のため、仕事の絶対数に対し、人手が余っているのです。
特に学歴の無い人たちにとっては。(それは日本でも同じですよね。学歴で職業選択の幅が狭くなるということ。)
前回触れた、リモート授業における教育格差じゃないですが、結局、貧困層には教育を受ける機会への可能性も小さくなり、就職へのチャンスも少なく、貧困から抜け出せず、結果、貧困層の子どもは貧困層のまま育ってしまう、という悪循環を生みだします。
また、残念ながら、多くの富は一部の富裕層に集中し、ほんの少しのお金を、貧困層で分け合わなわけれなならないのです。富裕層に対し、貧困層の方が圧倒的に数が多いにもかかわらず、です。
日本にも貧困層はいます。しかし、フィリピン等の途上国と違うのは、まず、貧困のレベルが違うということと、あと、一般的な社会生活を送れてる(いわゆる中流)以上の層が多く、今日食べる物もないといった貧困層は少数派だということです。だから福祉システムが成り立つのです。

ところで、、じゃあ、ひとつの可能性として、田舎で農業とかやってはどうか?と思ったりもします。
例えばフィリピンは、食糧自給率が決して低い国ではないのですが、主食の米については、その莫大な消費量(めっちゃ食べます!)に生産が追い付かず、米の輸入量が世界一なのです。
だから、仕事無いなら、お米作ろうよ、と。
実際、政府をそれを奨励しています。
特に今、都市部はコロナも蔓延していますし、ロックダウンで仕事もないので、田舎に帰って、都市を出て行ったら、補助金あげるよ、なんてこともしています。

実際、マニラやダバオ、セブ等の大都市では、この機会に(?)、田舎に帰っていく人が多くいます。

しかし、ここでまた問題なのは、その人たちは、もともと、田舎での貧しい暮らしのため、都市にお金を稼ぎに来た人たちなのです。
田舎で食べられなくて働きに来たのに、帰ってもまた同じじゃん?って思ってしまいます。
とりあえずお金あげて、人口過剰の都市部からいなくなってほしいだけ、という政府の意図のような気がします。
その先は知らん、と。(あ。農業支援もあるようですが。一時的にお金をあげても、日本のようにずっと保護していくかどうかは疑問です。)

じゃあ、田舎では食えないのか?
という話ですが、とりあえず、ここでいう田舎とは、中途半端な地方都市ではなく、農村や漁村等のことだとします。

いや、食べ物がないわけではありません。

ですが、まず単純に、漁師だからってひたすら魚とかばっか食べてるわけではありません。
それに学校へ行くのも、服を買うのにもお金が入ります。TVとか電燈だって欲しいし、そしたら電気代もかかります。
だから獲った魚を売ります。
それでも足りなければ、今度は、自分たちが食べる物がなくなってしまいます。
昔の日本の寒村でも、米農家なのに、年貢が厳しくて自分たちが食べるお米がないとかあったように(まあそれとはまた違いますが)。
あと、そうですねえ、、バナナ農家がひたすらバナナばっかり食べてるわけにはいかない、と。ま、そうゆーことです。

NGOの支援地域に山岳地帯のスラムがあります。
みんな貧乏です。
ただ、さっきの論からいくと、食べる物がないわけではありません。
そこら中に果物ならいっぱいあります。
だったら飢えないのでは?という考え方もありますが、やっぱりそういうわけにはいきません。
確かに山の恵みはたくさんあります。お腹は満たすこともできます。でも、ほとんどみんな、栄養失調の状態です。
極端に言えば、毎日、100%ジュースだけ飲んでお腹いっぱいにして、生きていけますか?ということです。
先ほど書いたように、生活には、その他いろいろお金がかかります。
そのために、トップの写真のように、薪や果物を町に売って、少しのお金を稼いでくるのです。

ただ、確かに、雰囲気的には、都市のスラムに比べると、山のスラムはのんびりしているというか、貧困ではあっても、自給自足のスローライフという面がないとは言いません。
だからといって、学校にも行けない、医者にも行けない、薬も買えない、電気も引いてない、お腹に量だけ満たして栄養バランスなんかどうでもいい、ということとは、まったくの別問題です。
未開の部族みたいな(病気は薬草と呪術で治すとか)状態なら、まだわかりますが、そういうわけではないので、やはり生きていくためにはお金が必要で、そのために町に働きに行かなければなりません。

実際、大都市には、そこで生まれ育った家族よりも、田舎から出てきて住み着いた人の方が多いのです。
ただ、田舎から都市に仕事を求めてきたものの、それがうまくいかず、スラムの住民になったり、また、ホームレスになってしまったりもします。
それが現実です。

と、いうような話を、現地の方も交え、Zoomミーティングで、雑談混じりで、いろいろ語り合いました。
短い時間でしたが、とても有意義で楽しかったです。
またこういう機会があるといいな、って思います。

良い機会を作って頂いて、本当にありがとうございました😊

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